矢美津駅

矢美津駅の概要

矢美津駅（やびつえき）は、秋田県横手市の山内大沢字矢櫃に存在していた廃駅で、東日本旅客鉄道（JR東日本）の北上線に属していました。この駅は歴史のある無人駅であり、地域の交通手段として重要な役割を果たしていました。

歴史

矢美津駅は1963年7月15日に日本国有鉄道（国鉄）によって設立され、平鹿郡山内村の住民の請願に応じて無人駅として開業しました。この駅は気動車による旅客輸送を専門にしており、当初は多くの地域住民が利用していました。

1987年4月1日には国鉄の分割民営化が行われ、JR東日本の駅となりました。その後も地域の交通の要として、地元の人々に利用され続けました。

特に2016年12月1日から、冬季期間中（12月1日から翌年3月31日まで）は全列車が通過するという変則的な運用がなされ、利便性に影響を及ぼしました。加えて、2020年11月20日には、予定通り停車するはずだった下りの普通列車が誤って通過する事件も発生しました。

そして、2022年3月12日、ダイヤ改正に伴ってついに駅が廃止されることとなり、実質的には2021年11月30日をもって営業を終了しました。これにより、長い歴史に幕を閉じることとなりました。

駅構造

矢美津駅は単式ホーム1面1線の地上駅であり、ホームには待合室が設置されていました。駅は横手駅によって管理される無人駅のため、駅員はいませんでした。このようなシンプルな構造にもかかわらず、地域住民にとっては重要な交通の拠点でした。

駅周辺の環境

駅の周辺には国道107号が通っており、地域の交通網との接続も良好でした。また、ぶどう園が近くに位置しており、訪れる人々に美しい自然の景観と新鮮な果物を楽しむ機会を提供していました。これらの要素は、矢美津駅が地域で重要な役割を果たしていたことを物語っています。

隣接駅

矢美津駅の隣には相野々駅と横手駅があります。北上線の中で、矢美津駅はこの隣接駅と連携しながら地域交通を支えてきました。

まとめ

矢美津駅は、開業から廃止まで地域の重要な交通の拠点として機能していました。その運営と歴史を通じて、多くの人々の記憶に残る場所となっていました。今は廃駅となってしまいましたが、地域の中での役割や存在意義は色あせることなく、多くの人々に思い出されることでしょう。

もう一度検索