石上駅

石上駅について

石上駅（いしがみえき）は、神奈川県藤沢市鵠沼橘一丁目に位置する江ノ島電鉄の駅で、駅番号はEN02です。この駅は、藤沢市内でも重要な交通拠点の一つでありながら、静かな住宅地に囲まれています。無人駅としての運営が行われているため、利用者は自動券売機や交通系ICカードが利用できる簡易的な改札でのアクセスが主となっています。

歴史

石上駅の歴史は1920年（大正9年）4月1日に始まり、最初は高砂駅（たかすなえき）として開業しました。その後、1944年（昭和19年）には戦争の影響で閉鎖されましたが、1950年（昭和25年）7月15日に石上駅として再開されました。このように、駅は一時閉鎖を経つつも地域の交通機関として再び歩み始めました。

駅の構造

石上駅は単式ホーム1面1線を持つ地上駅で構成されています。この駅は終日無人で、利用者は自動券売機を使って切符を購入することができます。また、PAAMOなどの交通系ICカードによる支払いが可能であり、タッチ決済やQR決済にも対応したリーダー機が設置されています。2007年にはバリアフリー化工事が行われ、階段がスロープに改築されましたが、トイレなどの衛生施設は備わっていないため、利用者は注意が必要です。

利用状況

2021年度のデータによると、石上駅の1日平均乗降人員は611人で、江ノ電の全15駅の中では最も少ない人数を記録しています。近年の通行量の変動は徐々に増減を繰り返しており、地域の交通事情を反映していると言えるでしょう。

駅周辺の環境

駅周辺は主に住宅地が広がっており、生活の利便性が高いエリアとなっています。その中で、いくつかの公共施設も存在しています。藤沢合同庁舎や藤沢市民会館、秩父宮記念体育館、藤沢メディカルセンター（保健所）などが近くにあり、地域住民にとっては非常に便利なロケーションです。また、藤沢市南市民図書館や藤沢市立鵠沼中学校、藤沢橘通郵便局も周囲に点在しており、教育や行政サービスへのアクセスもスムーズです。

駅近くはかつて江ノ電の発電所が存在した場所でもあり、1933年（昭和8年）まで稼働していました。その跡地には昭和50年代にマンションが建設され、工事中に多くのレンガやトランス、煙突の基礎が発見されるなど、歴史的な痕跡が今も残っています。

バス路線

石上駅の西側から徒歩約3分の位置にある「郵便局前」が最寄りのバス停となり、ここでは江ノ電バスが運行されています。主要な路線は藤沢駅南口行きおよび高根行きで、周辺地域のアクセスが整っています。

隣接駅

江ノ島電鉄線において、石上駅の隣には藤沢駅（EN01）、さらに柳小路駅（EN03）が位置しています。

それでは、石上駅の利用の際は交通機関や周辺施設をぜひ活用して、快適な移動をお楽しみください。

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