石主岩

石主岩（ソク・チュアム）

石主岩は、満州国軍と大韓民国陸軍での経験を持つ韓国の軍人であり、特に第二次世界大戦および朝鮮戦争における活動で知られています。本名は石川清で、彼の本貫は忠州石氏です。

軍歴の始まり

石主岩は、1940年12月に満州国軍の幹部養成所である中央陸軍訓練処の第8期を卒業しました。見習い軍官を経て、翌年の1941年4月に砲兵少尉として任官されました。終戦時には砲兵上尉の階級にあり、戦後は新京保安司令部にて警備隊の教官として活動しました。

韓国への帰国とその後の経歴

1946年3月、アメリカ軍政下の朝鮮半島に帰国し、同年12月には警備士官学校の第2期を卒業しました。その後、彼は徐々に高い地位に昇進し、1947年12月には第1旅団作戦参謀（大尉）に、1949年には第7旅団参謀長（中領）となり、同年の3月には第5旅団参謀長に就任しました。朝鮮戦争の勃発によって、彼の軍歴は新たな展開を迎えます。

朝鮮戦争の経験

1950年6月に朝鮮戦争が始まると、臨津江や多富洞の戦闘に参加します。しかし、彼は1950年10月、平壌進撃中にジープが地雷に接触し、足を負傷することになります。この負傷により、彼は後方に送られました。戦後も軍内での職務は続き、1951年には陸軍本部にて戦史監に任命され、同年10月には慶尚北道地区兵事区司令官を務めました。

徐々に高まる地位

1952年、石は憲兵司令官（准将）に昇進し、翌年の1953年5月には少将に任命され、8月には陸軍本部情報局長に就任しました。人事の面でも重要な役割を果たし、1954年にはアメリカ陸軍指揮幕僚大学を卒業し、1955年には第29師団長として活動しました。

軍事活動後の人生

1957年には第6管区司令官に任命され、同年8月に彼は汚職疑惑で陸軍中央規律委員会に回付される事件にも関与しました。その後、1959年には予備役に編入されました。

退役後は、大宇重工業の顧問として活躍し、長い軍歴を経て2008年4月29日、民族問題研究所と親日人名辞典編纂委員会により、親日人名辞典の軍部門に名前が掲載されることとなりました。彼の複雑な経歴は多くの歴史的な局面を反映しています。

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