石像

石像とは

石像とは、自然の石を材料として作られた像のことです。銅像のように鋳造で作ることができないため、必然的に彫刻によって制作されます。そのため、一定以上の大きさの石が必要となり、巨大な石像を作るには材料の確保が大きな課題となります。ただし、スフィンクスの様に複数の石を組み合わせて作られるものや、崖そのものを彫って造られたものも存在します。後者の場合、一度作られると移動は不可能となります（エジプトのアブ・シンベル神殿の移設は例外的な事例です）。

石像の特徴

素材: 自然の石を使用します。
制作方法: 鋳造ではなく、彫刻によって作られます。
大きさ: 大きな石像を作るためには、大きな石材の確保が必要です。巨大な石像には、複数の石を組み合わせたり、崖を彫って作られるものがあります。
場所: 屋外に設置されることが多く、風雨による風化や侵食が見られます。
題材: 日本では地蔵や狛犬など宗教的なものが多く、世界的に見ても神を象ったものが多く見られます。また、実在の人物を模した石像も存在します。

石像の技法

古代ギリシャ・ローマ時代には、星取り機（コンパス）を用いた複製技術が開発されました。この技法は、彫塑用粘土などで作られた原型を元に、同じものを複製する技術で、日本では明治時代に導入されました。

石像に関連するもの

石仏: 石で作られた仏像。
モアイ像: イースター島にある巨大な石像。
石碑: 石に文字や絵などを刻んだもの。
モニュメント: 歴史的な出来事や人物を記念して作られたもの。
ペトログリフ: 岩に刻まれた絵や記号。
壁画: 壁に描かれた絵。
古代ギリシアの彫刻: 古代ギリシャで作られた彫刻。
ピエタ: 聖母マリアがイエス・キリストを抱く彫刻。
ガーゴイル: 建物の雨樋などに使われる怪物や動物を模した装飾。
ゴルゴネイオン: ギリシア神話のゴルゴンの首をモチーフにした装飾。
パブリックアート: 公共の場所に設置された美術作品。
* インスタレーション: 空間全体を作品として表現する美術手法。

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