石割山

石割山

石割山（いしわりやま）は、山梨県南都留郡山中湖村、忍野村、都留市の境界に位置する標高1412mの山です。道志山塊に属し、北には御正体山、西には二十曲峠を経て杓子山へと連なる山並みの一部を形成しています。山頂からは、富士山を正面に捉え、その左手には山中湖、右手には南アルプスの雄大な景色を一望できます。その美しい景観から、山梨百名山にも選定されています。

石割神社

石割山の八合目には、石割神社が鎮座しています。この神社は、古事記に記された「天の岩戸」伝説の地とされており、ご神体である巨岩が割れていることが特徴です。この割れた岩が石割神社の名前の由来となっています。

文化11年（1814年）に編纂された『甲斐国志』には、「石割権現」として、この場所が「大きな岩が中央から割れており、その上に小さな社がある」と記述されています。また、ご神体の岩の隙間を時計回りに3回まわると、運が開けるという言い伝えがあります。ご神体は高さ約15mにもなり、山の八合目に位置しています。

この磐座には、怪力の神様として知られる「天手力男命（アメノタヂカラオ）」が祀られています。神社のすぐ下には、大きな桂の木や「御釜石」と呼ばれる岩も存在します。怪力と開運の神様として、近年ではスポーツ選手からの人気も高まっています。

登山

石割山への主な登山口は、平野バス停（標高987m）です。国道413号線を道志方面に進むと、左手に不動明王社の赤い鳥居が見えます。そこを左折し、神社を右手に見ながら進むと、駐車場とトイレのある石割山登山口に到着します。

登山道は、四阿のある富士見平、石割神社を経て山頂へと続きます。石割神社から山頂までは傾斜がやや急になりますが、山頂からは富士山と山中湖の素晴らしい眺望が楽しめます。平野バス停から石割山山頂までは約2.9km、所要時間は約1時間35分です。

山頂から平尾山（標高1290m）へは1.1km、所要時間約35分です。平尾山手前の分岐を左折すると、登山口の駐車場に戻ることができます。また、大平山（標高1296m）や長池山（標高1178m）を経由して山中湖へ下り、山中湖ホテルマウント富士入口バス停へと縦走することも可能です。平尾山からホテルマウント富士入口バス停までは約5.5km、所要時間は約2時間15分です。

周辺施設

石割の湯

関連項目

富士五湖
忍野八海
東海自然歩道

外部リンク

山中湖村観光公式ガイド 石割神社
山中湖平野温泉 石割の湯

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