石原理衣(いしはら りい、
1976年7月18日 - )は、
埼玉県出身の日本の
映画監督、
プロデューサー、そして女優です。彼女は
中央大学理工学部応用化学科を卒業後、キリンビール株式会社に入社し、MR(医療情報担当者)として6年間勤務しました。その後、
脚本家・
演出家に師事し、
俳優業へと転身するという異色の経歴を持っています。現在は、Upcoming Movies,Inc.の代表取締役も務めています。
多才な才能を発揮
石原は
俳優業だけでなく、映画のプロデュースや監督にも才能を発揮しています。彼女が長編初プロデュースを務めた映画『
あつい胸さわぎ』は、2022年の東京国際映画祭に入選しました。また、夫である音楽家・監督・
プロデューサーの
小野川浩幸と共に初監督を務めた短編映画『寓〜Flashback Before Death〜』は、米国アカデミー賞公認の映画祭、スペインのシッチェス映画祭で最優秀短編賞を受賞しました。日本人監督のコンペでのグランプリ受賞は、北野武監督の『座頭市』以来という快挙でした。さらに、同作はイタリアのファンタフェスティバルでも最優秀短編作品賞を受賞するなど、国際的に高い評価を受けています。
異色の経歴と個性
MRの資格を持つ石原は、その特技である「化学実験」を
映画監督の太田隆文に面白がられ、「化学実験」という愛称で呼ばれることもあります。また、脚本・
演出家の小松越雄に師事しており、小松は文学者・評論家の
小松清の息子にあたります。自他ともに認める大のホラー好きであり、
デヴィッド・クローネンバーグ、
アレハンドロ・ホドロフスキー、
ピーター・グリーナウェイなど、多くの個性的な監督を敬愛しています。女優としては、『ポゼッション』の
イザベル・アジャーニや
クリストファー・ウォーケンを目標としています。
主な出演作品
石原は数多くの映画、ドラマ、舞台に出演しています。
映画
青い青い空(2010年) - 石原先生 役
ビンゴ(2012年) - 本郷茜 役
ほんとうにあった怖い話 PREMIUM 第2話(2012年) - 橋本聖子 役
ユダ(2013年) - エデンのキャバ嬢 役
ネオン蝶(1)・(2)(2013年) - 梓 役
野花〜風来坊(2013年) - 母親役
バトル・オブ・ヒロミくん!(2013年) - ブティック店主 役
ネオン蝶(3)・(4)(2013年) - 原田梓 役
クラブアンダルシア(2014年) - 静香 役
短編・ずっと蒼く(2014年) - 看護師 役
ワケアリ(2014年) - 天美香奈 役(ヒロイン)
ゴーストフラワーズ 「レバー」(2016年) - 組長夫人 役
大怪獣チャランポラン祭り鉄ドン「最新最終兵器」(2017年) - 主演
レミングスの夏(2017年) - 捜査官役
レッドカプセル(2018年) - マミヤ役(ヒロイン)
魔法少年☆ワイルドバージン(2019年) - 主人公(幼少期)の母親・星村涼子役
ある町の高い煙突(2019年) - 立花役
ソローキンの見た桜(2019年) - サチ役
おかあさんの被爆ピアノ(2020年) - 主人公のピアノ講師役
佐々木、イン、マイマイン(2020年) - 窪田役
レディ トゥ レディ(2020年) - 主人公の同級生役
赤糸で縫いとじられた物語(2021年) - 主演・柊子役
フタリノセカイ(2021年) - 若葉先生(ヒロインの主治医)役
短編 MOTHERS(2021年) - ちいこ(主演)
義足のボクサー(2022年) - JBC職員役
渇いた鉢(2022年)
短編 寓~Flashback Before Death(2022年) - 主演 つる葉役
あつい胸さわぎ(2023年) - 水森麻美(ター坊母親)役
車軸(2023年)
悪魔がはらわたでいけにえで私(2024年)-ミサ役
配信ドラマ
[TOKYO VICE] - オニキスレギュラーホステス役
TVドラマ
37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜 第7話(2012年) - MR 役
相棒 season11 第6話(2012年) - 井上祥代(共犯者) 役
土曜ワイド劇場 拘置所の女医2(2013年) - 若い女 役
アイアングランマ 第5話(2015年) - 交通事故の女 役
本気のしるし (2019年)- ホステス役
舞台
太宰治の生涯(2007年) - 田辺あつみ 役(ヒロイン)
こどもの一生(2020年) - エミ役
TV
生活達人(TBS)
奇跡の地球物語〜近未来サイエンス〜(2012年、EX)
CM
数多くのCMにも出演しており、その活動は多岐にわたります。
マクドナルド、
サントリーBOSS、
ロッテ キシリトールガムなど、大手企業のCMにも多数出演しています。
今後の活躍
石原理衣は、その独特な経歴と多彩な才能で、今後も映画界で大きな活躍をすることが期待されます。監督、
プロデューサー、女優として、彼女が生み出す作品は、国内外の観客を魅了し続けることでしょう。