石垣博美

石垣 博美（いしがき ひろみ）の人物像

石垣博美は、1923年2月10日に北海道で生まれ、2013年7月6日に逝去した日本の著名な経済学者です。国際経済学を専門とし、北海道大学名誉教授として長年にわたり教育と研究に貢献しました。彼は経済学博士号を取得し、その知識をもとに多くの業績を残しています。

学歴とキャリアの歩み

石垣は1948年に東京帝国大学経済学部を卒業後、同年に北海道大学法文学部の助手となりました。彼のキャリアは北海道大学において形成されていき、1952年には法経学部の助教授に昇進しました。その数年後の1953年には経済学部の助教授に就任し、1968年には教授として教育活動をさらに拡大しました。石垣は1973年に同大学の評議員に選任され、1980年から1986年まで経済学部長を務めました。

その後、石垣は文部省の国際交流調査研究プロジェクト委員会においても貴重な役割を果たし、大学基準協会の国際交流委員会の委員を務めるなど、日本の大学教育における国際化の促進に寄与しました。1986年には定年退官し、名誉教授としての地位を得ます。

退官後は北星学園大学経済学部で教授を務め、1990年には一般社団法人北海道未来総合研究所の2代理事長に就任し、2002年までその職務を全うしました。北星学園大学では経済学の教育に力を注ぎ、多くの学生に影響を与えたことは間違いありません。

主な業績

石垣博美は、その研究成果を数多くの著書や共著に残しています。特に、1955年にはルドルフ・ヒルファーディング著の『マルクス経済学研究 マルクス経済学前史 ベーム・バウェルク批判』を玉野井芳郎と共に翻訳し、経済学の発展に寄与しました。さらに、1982年には鈴木重吉、小川晃一、大山綱夫、司馬正次らとの共著で『綜合講義アメリカ』を刊行。これにより、アメリカに関する経済学的視点を広めることに成功しました。

また、小川晃一との共著での『アメリカ人のヨーロッパ像』や、ボルトキェヴィツ著の『転形論アンソロジー』の翻訳なども行っており、その多様な業績は日本の経済学界において高く評価されています。

受賞歴

石垣は1998年に勲二等瑞宝章を受章し、彼の学問的貢献が認められました。この受賞は、彼の長いキャリアの中で多くの人々に影響を与えたことを証明するものであり、経済学だけでなく教育界における彼の功績を称えるものです。

結論

石垣博美は、経済学の分野において非常に重要な役割を果たした学者であり、彼の業績は今もなお多くの人々に影響を与え続けています。国際経済学の専門家としての彼の知見は、今後の世代へと引き継がれていくことでしょう。

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