石垣駐屯地

石垣駐屯地について

石垣駐屯地は、沖縄県石垣市に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。2023年3月16日に開設され、八重山警備隊をはじめとする部隊が駐屯しています。

概要

石垣駐屯地は、南西諸島における軍事的脅威への対応と、日本の離島防衛体制強化を目的として整備されました。中期防衛力整備計画に基づき建設が進められ、警備部隊、地対艦ミサイル部隊、地対空ミサイル部隊などが配備されています。約570名の自衛隊員が駐屯しており、防衛省は、この駐屯地に12式地対艦誘導弾などの弾薬を保管していることを公表しています。これは、通常は秘匿される弾薬の種類や数量を明らかにした異例の対応です。

沿革

2015年11月、防衛省は石垣市に対し、陸上自衛隊の配備を正式に要請しました。配備候補地は平得大俣地区周辺とされ、500～600人規模の警備部隊とミサイル部隊が配備される計画が示されました。その後、2016年12月に石垣市長が配備に向けた手続き開始を了承し、2018年7月には配備受け入れを表明しました。2019年3月には造成工事が開始され、2023年3月7日の閣議決定を経て、同月16日に駐屯地が開設されました。

開設後の動き

駐屯地開設と同時に八重山警備隊が新編され、八重山警備隊長が駐屯地司令を兼務することになりました。また、他の駐屯地から地対艦ミサイル中隊や高射中隊が移駐し、新たな会計隊や業務隊も編成されました。2024年3月には、一部のミサイル中隊が改編されています。

駐屯部隊

石垣駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊直轄部隊
第15旅団
八重山警備隊
第2特科団
第7地対艦ミサイル連隊
第3地対艦ミサイル中隊
第2高射特科団
第7高射特科群
第348高射中隊
西部方面後方支援隊
第102特科直接支援大隊
第3直接支援中隊
第3直接支援小隊（第3地対艦ミサイル中隊を支援）
第102高射直接支援大隊
第2直接支援中隊
第2直接支援小隊（第348高射中隊を支援）
西部方面会計隊
第445会計隊
石垣駐屯地業務隊


これらの部隊は、南西諸島の防衛において重要な役割を担っています。

マスコットキャラクター

石垣駐屯地には、隊員が考案した公式マスコットキャラクターが存在します。

アーヤ：カンムリワシの幼鳥をモチーフにした妖精で、石垣駐屯地の応援団長。
赤丸：石垣島の伝説の赤馬をモチーフにした、アーヤが乗る馬。
セマルー：ヤエヤマセマルハコガメをモチーフにした、アーヤの頭に乗っているキャラクター。
サキブー：サキシマハブをモチーフにした、アーヤが持つ旗を運ぶキャラクター。


これらのキャラクターは、駐屯地の広報活動などで活躍しています。

石垣駐屯地は、地域に根ざした活動も展開しており、地域住民との交流も図られています。防衛拠点としての役割とともに、地域社会との連携を重視した活動も行っています。

外部リンク

石垣駐屯地 (@ishigaki_asf) - X（旧Twitter）

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