石埼 (敷設艇)

石埼（いしざき）

石埼は、日本海軍が建造した平島型敷設艇の3番艇です。

艦歴

1942年（昭和17年）2月28日、三菱横浜船渠で竣工し、横須賀鎮守府に籍を置きました。当初は大湊防備隊に所属し、同方面での哨戒や機雷敷設などの任務に従事しました。

同年7月10日には、「浮島」と共に第五艦隊司令長官の指揮下に入り、AO防備部隊へ編入されました。7月14日に2隻は大湊を出発し、幌筵を経由して7月24日にキスカ島へ到着。キスカ島では、対潜作戦や防潜網の敷設に当たりました。8月6日には、「石埼」と「浮島」は菊川丸を護衛してキスカを離れ、「石埼」は8月15日に大湊へ帰着しています。なお、「石埼」と「浮島」は8月7日に第五艦隊司令長官の指揮下を離れています。

その後も、主に北方方面で船団護衛などの任務に従事しました。終戦時は大湊にいたという記録もありますが、実際には大湊空襲をかろうじて逃れ、宗谷海峡の洋上で玉音放送を聞きました。その後、樺太からの引揚者の輸送にも従事しています。

1945年8月22日夕刻には、留萌沖で発生した三船殉難事件の現場に遭遇し、泰東丸から投げ出された100名以上の乗組員を救助しました。

1945年（昭和20年）11月30日に除籍され、その後は掃海艦として使用されました。1947年（昭和22年）10月1日に青島へ回航され、アメリカ軍に引き渡されました。

艇長

艤装員長
永末浅吉 予備中尉：1942年1月15日 -

脚注

参考文献

雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第14巻 小艦艇Ⅱ』。光人社、1990年。 ISBN 4-7698-0464-4
防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』朝雲新聞社、1969年。
* 防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書第29巻　北東方面海軍作戦』朝雲新聞社

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