石山神社

石山神社は、北海道札幌市南区石山に位置する、神社本庁包括下の神社です。南区において唯一、神職が常駐している神社として地域の人々に親しまれています。

由緒

石山神社は、札幌軟石の産出地である石山の歴史と深く関わっています。1885年（明治18年）頃、軟石の採掘のために道外からこの地へやってきた職人たちが、作業の安全を祈願し、大山祇神（オオヤマツミ）を祀ったのが神社の始まりと伝えられています。大山祇神は山の神として知られ、採石作業における安全を願う人々の信仰を集めました。

その後、1909年（明治43年）になると、神社は現在地へと遷座されました。これは、以前の鎮座地が人々の居住地に近い場所にあり、子供たちの遊び場となることで神聖な場所が汚されることを懸念したためです。新たな場所に移された後、近隣の地域に祀られていた様々な神々、具体的には豊受大神（トヨウケノオオカミ）、天照大御神（アマテラスオオミカミ）、春日大神（カスガノオオカミ）、八幡大神（ハチマンオオカミ）などが合祀されました。これにより、石山神社は地域全体の信仰の中心としての役割を担うようになりました。

1927年（昭和2年）8月には、現在の社殿が完成しました。そして1969年（昭和44年）には、本殿で祀る祭神を天照大御神一柱とし、他の祭神については神号を記した石碑を建立して祭祀を行う形に改められました。この時、宗教法人としての認可を受け、現在に至るまで地域の人々の心の拠り所として、その役割を果たし続けています。

祭神

石山神社の主祭神は、天照大御神（アマテラスオオミカミ）です。天照大御神は、日本神話における最高神の一柱であり、太陽を神格化した女神として広く知られています。皇室の祖神としても崇敬されており、国家の守護神、太陽の恵みをもたらす神として、古くから日本人の信仰を集めてきました。

交通

石山神社へのアクセスは、じょうてつバスを利用するのが便利です。「石山小学校前」停留所で下車後、徒歩約3分で到着します。また、自家用車での参拝も可能です。約50台分の駐車スペースが用意されています。

外部リンク

石山神社（北海道神社庁サイト）
石山神社境内の碑群（札幌市役所サイト）

石山神社は、札幌の歴史と人々の信仰が息づく場所です。訪れる人々は、静寂の中で心を落ち着け、神聖な雰囲気を体感することができます。

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