石川海

石川 海(いしかわ うみ)



石川海は、1984年3月21日生まれの日本の女子プロボクサーであり、実業家としても知られています。東京都港区出身の彼女は、現在フクロウカフェ「ふくろうのみせ」の店主としても活躍しています。このカフェは、フクロウ愛好者としての情熱から生まれたもので、2012年に月島にオープンしました。

ボクシングの道へ



彼女がボクシングを始めたのは2015年のこと。自身のダイエットを目的として運動を始めた彼女は、藤岡奈穂子のドキュメンタリーを観たことをきっかけにプロボクサーを目指すことになります。プロデビューは2016年9月21日、後楽園ホールで行われた試合です。この試合では、タイ人選手を相手に2-0の判定で勝利を収め、プロボクサーとしてのキャリアをスタートさせました。

デビュー以降、石川は国内で4連勝を記録し、その後の挑戦にも果敢に立ち向かいました。特に2017年6月27日にはフィリピンにて、世界王座挑戦歴を持つアイサー・アリコを相手に2回TKOで勝利し、5連勝を達成しました。ですが、その後の試合では挑戦を重ねる中で初の敗北も経験します。

タイトル獲得の道のり



彼女のキャリアにおいて最初のタイトル獲得は2018年8月23日、フィリピンで行われたWBCアジア女子ミニマム級王座決定戦でした。この試合で彼女はワッサナ・カームデーを相手に2回TKOで勝利し、初の王座獲得を果たします。その後も挑戦し続け、2019年にはOPBF女子東洋太平洋ミニマム級シルバー王座決定戦に挑戦しますが、残念ながら敗北を喫します。

転機が訪れたのは2023年のことで、パンデミックの影響で試合から遠ざかっていた彼女は、3年ぶりに試合を行いました。この時、タイでの試合にてNitinart PlabplerngとのWBC女子インターナショナルアトム級王座決定戦に挑み、4回KOで勝利し、タイトルを再獲得します。

さらに、その後の試合でも連続して勝利を収め、2024年5月3日には前王者の王座が空位となったWBC女子世界ミニマム級暫定王座決定戦で、ソチタ・シチチャイに2回KOで勝利し、暫定王座を獲得しました。

戦績



石川海の戦績は以下の通りです。15戦を戦い、12勝(10KO)3敗という成果を持っています。彼女はリング内外での努力が実を結び、多くのタイトルを手にしています。

獲得タイトル



・WBC女子アジアミニマム級王座
・WBC女子インターナショナルアトム級王座
・WBC女子ミニマム級シルバー王座
・WBC女子世界ミニマム級暫定王座(防衛0回)

石川海は、ボクシング選手としての活動と実業家としての成功を同時に追求する、まさに多才な女性です。彼女の情熱と努力は、多くの人々にインスピレーションを与えることでしょう。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。