石川県道157号松任寺井線

石川県道157号松任寺井線：白山市と能美市を繋ぐ歴史と自然の道

石川県道157号松任寺井線は、石川県白山市福留町を起点とし、能美市大長野町に至る、全長約17キロメートルにわたる一般県道です。白山市と能美市を結ぶ重要な道路として、地域住民の生活や経済活動を支えています。

起点から終点までの道のり

起点となる福留交差点は、国道8号（国道305号重複）と接続しています。そこから南へと進み、白山市石川地区や能美郡川北町の島集落といった地域を通り抜けます。途中、手取川を渡る粟生大橋は、景観的にも美しいポイントです。

能美市に入ると、粟生町、寺井町と続き、終点である大長野西交差点に至ります。この交差点は、国道8号、国道305号、そして石川県道4号小松鶴来線と接続しており、交通の要衝となっています。

特に、能美市寺井地区においては、市役所寺井庁舎なども通り抜け、「サンロード寺井」と呼ばれ、地域の中心的な道路として親しまれています。粟生交差点以南の区間は、1950年代後半に国道8号として整備された歴史を持つ、古くから存在する道路です。

歴史と周辺環境

この路線は1975年（昭和50年）3月31日に路線認定されました。1978年（昭和53年）の国道8号金沢西バイパスの開通により、旧道としての役割を担うようになりました。バイパス開通後も、地域住民の生活道路として、そして歴史的・文化的にも貴重なルートとして、その存在感を保ち続けています。

周辺には、アイレムソフトウェアエンジニアリング石川事業所などの企業や、水島工業団地などの工業施設があります。一方で、農村公園や芭蕉の渡し跡、明治天皇御小休所など、歴史的・文化的資源も数多く存在します。手取川沿いの自然豊かな風景も魅力の一つであり、手取フィッシュランドなどの観光施設も点在しています。和田山末寺山史跡公園なども、歴史を感じさせるスポットとして注目を集めています。

接続道路と重複区間

松任寺井線は、起点と終点だけでなく、沿線においても様々な道路と接続しています。具体的には、石川県道58号鶴来美川インター線、石川県道103号鶴来水島美川線、石川県道176号草深木呂場美川線、石川県道169号粟生小松線、石川県道172号徳久粟生線、石川県道4号小松鶴来線、石川県道102号根上寺井線、石川県道173号和気寺井線、石川県道165号金平寺井線など、多くの県道と接続することで、地域全体の交通網を支えています。

また、能美市三道山町から大長野西交差点までは、石川県道4号小松鶴来線と重複区間となっています。

まとめ

石川県道157号松任寺井線は、単なる道路ではなく、地域の歴史、文化、自然が凝縮された、重要なインフラです。白山市と能美市を繋ぐだけでなく、沿線地域の活性化にも大きく貢献していると言えるでしょう。これからも、地域住民の生活道路として、そして観光ルートとしても、その役割を担い続けることが期待されます。

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