金沢西バイパス

金沢西バイパス：石川県を東西に繋ぐ重要な道路

金沢西バイパスは、石川県白山市福留町を起点とし、能美市大長野町に至る、国道8号（国道305号と重複）のバイパス道路です。全長8.6km、片側2車線の4車線道路で、設計速度は時速80kmと、地域におけるスムーズな交通を担保する重要な役割を担っています。

事業の歴史：段階的な整備と延伸

金沢西バイパスの事業化は1970年に開始され、1972年には着工。その後、段階的な開通を経て、1982年12月15日に全線開通を迎えました。当初は暫定2車線での供用開始でしたが、交通量の増加に伴い、1988年から2003年にかけて段階的に4車線化工事が行われ、2003年3月24日に全線の4車線化が完了し、事業は完了しました。

各区間の開通時期は以下のとおりです。

1975年12月：白山市福留町 - 水島町間（暫定2車線）
1977年8月：水島町 - 川北町橘間（暫定2車線）
1978年12月15日：川北町橘 - 粟生IC間（暫定2車線）
1980年：粟生IC - 五間堂IC間（暫定2車線）
1981年12月9日：五間堂IC - 高堂IC間（暫定2車線）
1982年12月15日：高堂IC - 大長野IC間（暫定2車線）、全線開通

4車線化は以下のとおりです。

1988年8月：福留町 - 水島町間（1.2km）
1988年12月：水島町 - 川北町橘間（1.0km）
1989年8月：川北町橘 - 朝日IC間（1.9km）
2003年3月24日：朝日IC - 大長野IC間（4.5km）、4車線化完了

総事業費は230億円にのぼる大規模な公共事業であり、国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所が管理を行っています。

道路の特徴：平面交差と立体交差

金沢西バイパスの構造は、区間によって異なります。白山市福留町から朝日ICまでは平面交差、朝日ICから大長野ICまでは完全立体交差となっています。立体交差区間では、スムーズな交通の流れを確保するために、インターチェンジが設置されています。

地理的位置：主要な橋梁と接続道路

金沢西バイパスは、白山市、能美郡川北町、能美市を通過します。主要な橋梁として手取川大橋があり、小松バイパス、金沢バイパスと接続することで、福井方面から富山方面までを結ぶ重要な道路ネットワークを形成しています。

金沢西バイパスの役割

金沢西バイパスは、地域経済の活性化に貢献するだけでなく、安全で快適な交通環境の提供、災害時の緊急輸送路としての役割も担っています。今後も、地域社会のニーズに応えるべく、維持管理、更なる改良などが続けられるでしょう。

参考文献

* 道路事業の事後評価説明資料（一般国道8号金沢西バイパス） (PDF) - 国土交通省北陸地方整備局

もう一度検索