石川県道303号柏木穴水線

石川県道303号柏木穴水線

石川県道303号柏木穴水線（いしかわけんどう303ごう かしわぎあなみずせん）は、石川県鳳珠郡能登町柏木を起点とし、同県鳳珠郡穴水町を終点とする、石川県内の一般県道です。

能登半島の主要な地域高規格道路である珠洲道路の一部を構成しており、特に「能登空港インター道路」としての機能も併せ持つ、能登空港への重要なアクセスルートとしての役割を担っています。

概要

この路線の起点は、石川県鳳珠郡能登町字柏木5字237番4地先であり、ここでは石川県道26号珠洲穴水線と接続しています。

一方、終点は石川県鳳珠郡穴水町字此木4字32番1地先にある此木交差点です。この終点では、のと里山海道および能越自動車道の穴水インターチェンジに直結しており、さらに石川県道1号七尾輪島線（石川県道7号穴水門前線と重複）とも交差しています。

能登半島の沿岸部を結ぶ主要な県道である石川県道26号から分岐し、内陸部を経由して、能登地域の広域交通ネットワークの要衝である穴水インターチェンジに至るルートを形成しています。

歴史

石川県道303号柏木穴水線は、能登空港の開港に先立ち、地域交通の円滑化および空港アクセス向上を目的に計画・整備されました。

路線の認定は、1997年（平成9年）12月12日に行われ、その後、段階的に整備が進められてきました。

主な接続道路

起点（鳳珠郡能登町柏木）:
石川県道26号珠洲穴水線

輪島市三井町洲衛（洲衛交差点）:
石川県道271号漆原下出線
能越自動車道 のと里山空港インターチェンジ（直接接続）

終点（鳳珠郡穴水町此木・此木交差点）:
のと里山海道・能越自動車道 穴水インターチェンジ（直接接続）
石川県道1号七尾輪島線
石川県道7号穴水門前線

これらの接続により、沿線地域のみならず、能登半島広域からの能登空港へのアクセスを効率化し、また、能越自動車道経由での広域移動を支援する機能を持っています。

通過する自治体

石川県道303号柏木穴水線は、以下の自治体を通過します。

石川県
鳳珠郡能登町
輪島市
鳳珠郡穴水町

起点の能登町から輪島市を経由し、終点の穴水町に至るルートは、能登半島の中央部を横断する形となっています。

沿線の主な施設

路線の沿線には、以下の道の駅があります。

道の駅 のと里山空港（輪島市）

この道の駅は、能登空港に隣接しており、地域情報の発信拠点や休憩施設として機能しています。

位置づけと役割

石川県道303号柏木穴水線は、珠洲道路の一部として、能登半島の地域間連携強化に貢献しています。特に、能登空港へのアクセス道路として、空の玄関口と能登半島各地を結ぶ結節点としての役割は非常に重要です。能越自動車道や主要県道との接続を通じて、能登地域の交通ネットワークにおいて中心的な位置を占めています。

（参考文献: 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2010年）

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