石川県道54号寺畠小松線

石川県道54号寺畠小松線

石川県道54号寺畠小松線は、能美市寺畠町を起点とし、小松市長崎町二丁目を終点とする主要地方道です。この道路は、能美市東南部から加賀産業開発道路、国道8号を経由して、小松市西部の北陸自動車道小松ICや小松空港方面を結ぶ重要な役割を担っています。

概要

この道路は、地元では建設当初の愛称である「インター八里線」として広く知られています。特に不動産広告などでもこの名称が用いられることが多く、地域住民にとって馴染み深い道路です。

この県道の特徴として、能美市と小松市の市境付近にある上八里町交差点を境に、道路の状況が大きく変わることが挙げられます。

起点から上八里町交差点までの区間は、概ね両側2車線で、集落内を通過するため、見通しの悪い箇所も存在します。この区間の北側には和光台ニュータウンや和気工業団地といった新興住宅地や工業団地が整備されており、これらの地域へのアクセス道路としての機能も果たしています。

一方、上八里町交差点から終点にかけての区間は、中央分離帯のある両側4車線に拡幅され、規格の高い道路となっています。この区間は、カーブが少なく、ほぼ直線で整備されており、集落を避けているため、スムーズな通行が可能です。このため、加賀産業道路や国道8号小松バイパスを経由して、金沢市方面から北陸自動車道や小松空港、小松市西部の工業地域へのアクセス道路として重要な役割を担っています。

また、小松市域内では、ロードサイド店舗の出店が多く見られ、特に長田南交差点周辺ではその傾向が顕著です。

路線データ

起点：石川県能美市寺畠町82番1地先（石川県道55号小松辰口線・石川県道297号鍋谷寺畠線交点）
終点：石川県小松市長崎町二丁目100番地先（長崎中交差点、石川県道25号金沢美川小松線交点）

歴史

1960年（昭和35年）10月15日：「石川県道鍋谷和気小松線」として路線認定。
1993年（平成5年）5月11日：建設省により、県道鍋谷和気小松線の一部が主要地方道に指定。
1994年（平成6年）4月1日：「石川県道鍋谷和気小松線」を廃止し、主要地方道「石川県道54号寺畠小松線」として新たに路線認定。同時に、残りの区間は「石川県道297号鍋谷寺畠線」として路線認定。
その後、終点が小松市島田町から同市長崎町2丁目・長崎中交差点まで延長。

地理

通過する自治体

石川県
能美市
小松市

交差する道路

石川県道55号小松辰口線・石川県道297号鍋谷寺畠線（能美市寺畠町、起点）
石川県道173号和気寺井線（能美市和気町）
石川県道22号金沢小松線・加賀産業開発道路（能美市和気町・上八里町交差点）
石川県道165号金平寺井線（小松市・河田町北交差点）
国道8号小松バイパス（能美市小杉町・小杉インターチェンジ）
国道305号（小松市長田町・長田南交差点）
石川県道169号粟生小松線（小松市島田町・板津中学校前交差点［高架］）
石川県道101号小松根上線（小松市大島町・大島南交差点）
石川県道25号金沢美川小松線（小松市長崎町2丁目・長崎中交差点、終点）

脚注

参考文献

『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2010年
『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2009年

関連項目

* 石川県の県道一覧

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