石川菊代

石川 菊代（いしかわ きくよ）

日本の総合格闘家、石川菊代は1984年5月2日に沖縄県具志川市（現在のうるま市）で誕生し、沖縄初の女子総合格闘家として知られています。彼女は20歳の時にキックボクシングジムに入門し、格闘技の道を歩き始めました。その後、2007年にパンクラスの提携ジムであるP'sREALに移籍し、砂辺光久の指導を受けることになります。

格闘技キャリアの始まり

石川は2008年2月24日に沖縄・天下一スタジアムで行われたP'sREAL GATE Fight vol.1に出場し、CHINAとのキックボクシングルールの試合で3-0の判定勝ちを収めます。この勝利を経て、彼女の総合格闘技への道が本格的に始まります。

その年の11月16日には、プロ総合格闘技デビュー戦をJEWELS旗揚げ戦で迎え、山田純琴に対して三角絞めで一本勝ちを収めました。この勝利は、彼女の名を広める大きな一歩となりました。続く2009年には、JEWELS 5th RINGでASAKOと対戦し、スリーパーホールドで一本勝ちを収めます。この大会は当初の予定とは異なり、対戦相手の欠場によりシード権を得た石川がワンマッチで挑むこととなりました。

競技の中での試練

同年12月にはROUGH STONE GP 2009 -48kg級の決勝に進出しますが、小寺麻美相手に判定負けを喫し、準優勝に終わりました。その後も彼女の挑戦は続き、2010年3月19日のJEWELS 7th RINGでMIYOKOに判定負けを喫するなど、試練が続きました。しかし、彼女は格闘技に対する情熱から、沖縄を離れ、リバーサルジム横浜グランドスラムに移籍し、さらなる成長を目指します。

2010年10月にはJEWELS 10th RINGで開幕したROUGH STONE GP 2010 -48kg級に出場し、準決勝で深岬パトラを下して決勝進出を果たしました。そして12月には関友紀子との対戦で2-1の判定勝ちを収め、優勝を果たしました。この成功は、彼女のキャリアを大きく前進させることとなりました。

更なる挑戦と引退

その後も多くの試合を経験し、2011年にJEWELS初代フェザー級女王決定トーナメントにも挑戦しましたが、準決勝で敗退します。しかし、2012年には前澤智に判定勝ちを収めるなど、彼女の実力は健在でした。2013年にはPANCRASE 250でアンバー・ブラウンに敗北、そして同年12月には自身のブログで現役引退と結婚を発表しました。

戦績と功績

石川の戦績は総合格闘技とキックボクシングの両方に及びます。彼女の獲得タイトルには、JEWELS ROUGH STONE GP 2009 -48kg級での準優勝、そしてJEWELS ROUGH STONE GP 2010 -48kg級での優勝があります。これらの戦績は、彼女が女子総合格闘技のパイオニアとして多大な影響を与えた証です。

石川菊代は、多くの困難を乗り越えながら女子総合格闘技の歴史に名を刻んだ選手であり、今後も彼女の活躍が注目されることでしょう。

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