石川近代文学館

石川近代文学館

石川近代文学館は、石川県金沢市に所在する、石川県ゆかりの文学者に関する博物館です。四高記念文化交流館に付属しています。

概要

1968年（昭和43年）に、旧第四高等学校の図書館の書庫であった建物を活用して開館しました。室生犀星の研究家であり石川県立図書館の司書であった新保千代子を初代館長に迎え、日本近代文学館に次ぐ、日本で2番目の総合文学館としてその歴史をスタートさせました。1986年（昭和61年）には、隣接する旧第四高等学校の建物を利用していた石川県立郷土資料館が本多の森公園へ移転・拡張したことに伴い、現在の場所に移転しました。移転当時は建物全体を使用し、11の常設展示室、特別展示室、そして旧第四高等学校の記録を保存した3つの四高記念室が設けられていました。

2008年4月26日には、四高記念文化交流館としてリニューアルオープンし、建物は正面から見て左半分が無料ゾーンの四高記念館、右半分が有料ゾーンの石川近代文学館となりました。リニューアル前は、石川県が財団法人石川近代文学館に建物全体の管理を委託し、同財団が文学館の運営を行っていましたが、リニューアル後は石川県が建物を公の施設として直接管理運営し、文学館エリアの運営を同財団に委託する形となっています。

展示室

館内は、ガイダンス室2、常設展示室5、文学サロン1、企画展示室1で構成されています。ガイダンス室では、石川県の風土と文学の関係や、金沢の三文豪と称される泉鏡花、徳田秋声、室生犀星の同時代性や相互の関わりについて解説されています。常設展示室では、三文豪をはじめとする加賀、能登、金沢ゆかりの作家たちの著作や遺品などが展示されています。文学サロンには、東京・馬込にあった室生犀星の書斎が復元されており、当時の雰囲気を偲ぶことができます。

利用案内

開館時間: 午前9時 - 午後5時00分（入館は午後4時30分まで）
観覧料:
一般…３６０円
一般団体(20名以上)…２９０円
大学生…２９０円
大学生団体（２０名以上）…２３０円
高校生以下…無料
休館日: 年末年始（１２月２９日～１月３日）
交通アクセス: 四高記念文化交流館#交通アクセスを参照

外部リンク

石川四高記念文化交流館

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