四高記念文化交流館

四高記念文化交流館

四高記念文化交流館は、石川県金沢市に位置する文化施設です。かつての第四高等学校（通称：四高）に関する資料展示と文化活動の機会を提供することを目的に、石川県が2008年（平成20年）に開設しました。金沢市の中心部、香林坊から兼六園へと続く百万石通り沿いにあり、隣接するいしかわ四高記念公園の緑豊かな景観と調和しています。

概要

建物は1891年（明治24年）に建てられた煉瓦造り2階建てで、国の重要文化財に指定されています。施設は大きく二つのエリアに分かれており、正面から見て左半分は無料で利用できる四高記念館、右半分は有料の石川近代文学館となっています。初代館長は、加賀藩主前田家18代当主の前田利祐が務めました。

建物の歴史

この建物は、元々1891年（明治24年）に旧第四高等中学校の本館として建設されました。翌1892年（明治25年）の開校から1950年（昭和25年）の閉校まで旧制高等学校として使用された後、1964年（昭和39年）までは金沢大学理学部の校舎として利用されました。その後も、金沢地方裁判所や石川県立郷土資料館として保存・活用され、1969年（昭和44年）3月12日には、貴重な煉瓦造りの初期公立学校建築として重要文化財に指定されました。

1986年（昭和61年）に石川県立郷土資料館が本多の森公園へ移転したことを機に、隣接地に位置していた石川近代文学館がこの建物に移転しました。2008年4月26日には、現在の四高記念文化交流館としてリニューアルオープンしました。建物は文部科学省が所有しており、石川県が文化庁から使用許可を得て管理・運営を行っています。

石川近代文学館

石川近代文学館は、泉鏡花、徳田秋声、室生犀星など、石川県ゆかりの文学者たちの著作や遺品を展示する文学館です。有料ゾーンとして運営されており、文学に触れることができます。2008年のリニューアル以前は、石川県が財団法人石川近代文学館に建物全体の管理を委託し、同財団が文学館の運営を行っていました。リニューアル後は、石川県が公の施設として直接管理運営し、文学館エリアの運営を同財団に委託する形となっています。

四高記念館

四高記念館は、明治から昭和にかけて使用されていた旧第四高等学校（中学校）の歴史を紹介する施設です。四高展示室が4室設けられているほか、旧四高の教室を再現した展示や、講座などに利用できる多目的利用室が5室、レトロな家具が配置されたレトロ体験室が1室あります。金沢市の中心部に位置し、街の活性化に貢献するため、無料ゾーンとして開放されています。

2024年（令和6年）1月1日に発生した能登半島地震では、建物に一部ひび割れが生じるなどの被害を受けました。

周辺施設

いしかわ四高記念公園（旧石川県中央公園）
石川県政記念しいのき迎賓館
金沢21世紀美術館
金沢能楽美術館
兼六園
金沢城
香林坊アトリオ

交通アクセス

[金沢駅]]から「兼六園シャトル」に乗車し15分、「[[香林坊]」バス停で下車。
[金沢駅]]東口6番乗り場から発車するほぼ全てのバスが「[[香林坊]」バス停に停車します。
金沢ふらっとバス（材木ルート）「香林坊・仙石通り」または（菊川ルート）「香林坊」バス停下車。

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