石川雅規

石川 雅規（いしかわ まさのり）

石川雅規は、1980年1月22日生まれで、秋田県秋田市出身のプロ野球選手です。左投げ左打ちで、東京ヤクルトスワローズに所属しています。彼はNPB（日本プロ野球）界において特に目立った数々の記録を樹立し、23年連続勝利という自身の記録が特に注目されています。さらに、石川選手は投手としてだけでなく、大卒選手としても同様に安打記録を保持しています。

経歴

プロ入り前

石川は、秋田市立下新城小学校と秋田市立秋田北中学校を経て、秋田商業高等学校に進学しました。高校ではエースとして活躍し、全国高等学校野球選手権大会に出場。その中で和田毅との投げ合いを制し、完投勝利を挙げます。1998年には青山学院大学に進学し、シンカーを習得しました。大学時代、彼はリーグでエースとして名を馳せ、シドニーオリンピックにも出場。この時は古田敦也とバッテリーを組みました。

2001年のドラフトで自由枠によりヤクルトスワローズに入団。元来は巨人に指名される予定だったものの、大学時代のスカウト活動を経てヤクルト加入が決まりました。

ヤクルト時代

石川は2002年にプロデビューし、広島戦で初登板を果たしました。以降、彼の成績は急速に上昇し、新人王を受賞。次のシーズンでも12勝を挙げ、確固たる地位を築きました。

特に自己最多の13勝を挙げた2011年や、2008年には最優秀防御率も獲得し、成績を残し続けました。石川の投球スタイルは、スリークォーターからスライダーやシンカーなど多彩な変化球を駆使し、打者を打たせて取る技巧派のもので、ストライクを多く取る能力にも優れ、与四球率は非常に低い数値を記録しています。

順風満帆ではなかったシーズン

彼のキャリアにはアップダウンもありました。2007年は不振に苦しみましたが、再び奮起し2008年にはオールスターにも選出。さらに2015年にはリーグ優勝に貢献し、その活躍が評価され月間MVPの受賞も果たしました。

近年の記録

2021年には、40代として初めて開幕投手を務め、2023年には22年連続勝利を達成。その後、2024年にはデビューから23年連続の勝利を収める偉業を成し遂げました。これにより、大卒選手としての連続勝利記録を持つこととなり、世代に新たな記録を打ち立てました。

人物とエピソード

石川の身長は167cmと、プロ野球選手としては小柄ですが、投手としての実績は並外れています。彼は打撃にも秀でており、自身の打席機会を楽しむ姿勢で知られています。また、牛乳が苦手というユニークな一面も持ち合わせており、これはバラエティ番組の中で話題になったこともあります。さらに、自身のあだ名「カツオ」は、仲間との自主トレで付けられ、彼の親しみやすいキャラクターも魅力の一つです。

石川雅規は、技術的な側面でも人物的な魅力でも多くのファンを惹きつけ、野球界の変わらぬスターです。これからの活躍にも、期待が寄せられています。

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