石巻コミュニティ放送

石巻コミュニティ放送株式会社について

石巻コミュニティ放送株式会社（いしのまき-ほうそう）は、宮城県石巻市を中心に特定のエリアでFM放送を行う事業者です。通称「ラジオ石巻」として親しまれており、地域の情報提供や音楽番組を中心に、多様なコンテンツを提供しています。

聴取エリアと可聴人口

同局の放送エリアは、旧石巻市を中心に、旧桃生町、旧河南町、旧河北町の平野部、さらには東松島市の一部地域が含まれます。この地域の可聴人口は約20万5千人、世帯数は約5万5千世帯に達しています。また、自社制作以外の番組は、J-WAVEのコンテンツを多く放送しています。

沿革

石巻コミュニティ放送の歴史は1996年に設立されたことに始まります。1997年には、放送局の免許申請が受理され、5月28日に正式に開局しました。初期の本社は石巻市丸井戸にありましたが、その後の地震による放送途絶や、新たな中継局の開設など多くの変遷を経て、現在まで成長を続けています。

特に2011年の東北地方太平洋沖地震では、放送が一時中断されましたが、迅速に移動中継車を使って放送を再開し、市民の安否情報など重要な情報を提供しました。この際、石巻市の臨時災害放送局とも協力し、住民への情報発信に貢献しました。

その後、2015年には受信障害対策として各種中継局の免許も取得し、放送エリアの拡大を果たしました。

番組編成

石巻コミュニティ放送では、多様な番組が放送されており、例えば「モーニング764」や「らじいしワイド764」など、多彩な情報番組が平日ほぼ毎日放送されています。また、地域の行事や特集などを盛り込んだ「東松島なんだりかんだり」や短歌の番組もあり、地域の文化や芸術を支援しています。

音楽番組も充実しており、「スウィートロックカフェ」や「ビートルマニア」など、多様なジャンルの音楽を楽しむことができます。リスナーからのリクエストも受け付け、地域の皆さんと共に作る楽しさを大切にしています。

防災ラジオ

さらに、石巻市では2015年から防災ラジオ（緊急告知FMラジオ）の販売を行っており、各家庭や事業所に向けた安全情報の発信も推進しています。これにより、災害時の迅速な情報提供が可能となり、地域の防災意識向上につなげています。

まとめ

地域密着型の放送局として、石巻コミュニティ放送株式会社は、情報提供や音楽を通じて、市民の生活に寄り添った活動を続けています。これからも地元の人々と共に、地域の活性化に貢献することを目指して、さまざまな番組を通じてエンタテインメントと情報を届けていくでしょう。

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