石津停留場

石津停留場

石津停留場（いしづていりゅうじょう）は、大阪府堺市西区浜寺石津町中3丁目にある、阪堺電気軌道阪堺線の鉄道停留場です。停留場を示す駅番号はHN28が付与されています。

歴史

石津停留場は、大正時代が始まる直前の1912年（明治45年）4月1日に、当時の阪堺電気軌道の手によって開設されました。

その後、運営会社の合併・譲渡が何度か行われました。まず、1915年（大正4年）6月21日には南海鉄道と合併し、同社の停留場となります。太平洋戦争中の1944年（昭和19年）6月1日には、戦時統合により近畿日本鉄道の一部となりました。

終戦後の1947年（昭和22年）6月1日には、近畿日本鉄道からの路線譲渡により、再び南海電気鉄道の停留場となります。そして、1980年（昭和55年）12月1日、南海電気鉄道からの路線譲渡によって、阪堺電気軌道が運営を引き継ぎ、現在に至っています。

停留場構造

石津停留場は、列車が上下線でそれぞれのホームに発着する相対式ホームを2面2線で配置しています。利用客が雨などを避けられるよう、両方向のホームには上屋が設置されています。

停留場周辺

停留場の周囲には、いくつかの重要な施設や自然、史跡が見られます。

南海電気鉄道南海本線 石津川駅: 少し離れた場所に位置し、南海本線への乗り換えが可能です。
石津川: 停留場の近くを流れる河川です。
北畠顕家供養塔: 南北朝時代の武将である北畠顕家が、この地で行われた石津合戦で戦死した場所とされており、その供養塔が建てられています。
石津太神社: 地域の信仰を集める由緒ある神社の一つです。
石津神社: こちらも地域にとって重要な神社です。

これらの施設は、石津地域の歴史や文化、地理的な特徴を示しています。

隣の停留場

阪堺電気軌道阪堺線における石津停留場の前後の停留場は以下の通りです。

石津北停留場 (HN27)
石津停留場 (HN28)
船尾停留場 (HN29)

なお、石津停留場の隣である石津北停留場に付与されている駅番号HN27は、当初のナンバリング開始時点では使用されていませんでした。しかし、2015年（平成27年）2月1日に石津北停留場が開業した際に、この欠番であった番号が充てられました。

石津停留場は、周辺住民の生活の足として、また地域の歴史を見守る存在として、日々の運行を続けています。

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