石浦正寛

石浦 正寛のプロフィールと功績

石浦正寛（いしうら まさひろ）は、1949年2月10日に生まれた日本の著名な生物学者で、専門はナノ生物学とゲノム機能学にあります。彼は名古屋大学の名誉教授であり、京都府京都市の出身です。1978年に大阪大学から理学博士の学位を取得し、その後の研究活動を通じて、さまざまな成果を上げてきました。

教育の歩み

彼は1971年に金沢大学の理学部生物学科を卒業し、1973年には大阪大学大学院の修士課程で生理学を専攻し修了しました。その後、1976年には博士課程を修了し、「非筋細胞におけるアクチン機能の生化学的研究」というテーマで理学博士の学位を授与されました。これにより、彼は生物学の分野での専門的知識を深めることができました。

研究経歴

石浦氏のキャリアは1977年に大阪大学微生物研究所動物ウイルス部の助手として始まり、その後1979年には基礎生物学研究所の細胞融合部門へ転任しました。1995年には名古屋大学理学部の生物学科で助教授に就任し、1999年からは名古屋大学遺伝子実験施設の教授に就任しました。2004年には遺伝子実験施設の長としても活躍し、2013年には名古屋大学の名誉教授となりました。

彼の研究は主に、時計タンパク質の構造や機能を原子レベルで解明することに焦点を当てており、これを通じて生物時計の分子メカニズムを解明することを目指しています。また、彼の研究を支えるための分析機器の開発にも取り組んでいます。特に、彼の共同研究者である近藤孝男教授は、紫綬褒章を受章している著名な学者であり、石浦氏とともに多くの共同研究を行っています。

主な受賞歴

石浦正寛氏は、研究者として数々の業績を誇り、特に受賞歴が豊富です。1999年には第7回木原記念財団学術賞を近藤孝男氏と共同で受賞しました。また、2004年には日本遺伝学会第76回大会でBest Papers賞を受賞し、2011年には同じく近藤孝男氏とともに日本遺伝学会木原賞を授与されました。彼らの研究テーマは「藍色細菌と植物の生物時計の分子遺伝学的研究」に関するもので、時計分子装置のリアルタイム測定やその構造、機能に関する研究が評価されました。

石浦正寛氏の業績は、ナノ生物学やゲノム機能学の分野において重要な貢献をしており、今後の研究がさらに進展することが期待されています。

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