石渡茂

石渡茂：プロ野球人生と指導者としての歩み

石渡茂氏は、1948年8月12日、神奈川県川崎市中原区生まれの元プロ野球選手（内野手）である。早稲田実業高校、中央大学を経て、1971年に近鉄バファローズに入団。大学時代は東都大学野球リーグで活躍し、1967年春季リーグ優勝、全日本大学野球選手権大会優勝を経験した。リーグ通算では103試合に出場し、9本塁打を放つなど、高い打撃センスを見せた。

プロ入り後は、1975年に遊撃手のレギュラーに定着。1977年には全試合出場を果たし、打率.285、ベストナインに選出される活躍を見せる。1979年には自己最多の11本塁打を放ち、2度目のベストナインに輝くなど、攻守にわたってチームに貢献した。特に、1979年の日本シリーズでの江夏豊投手との対戦は、スクイズプレイ失敗という形で記憶されている。

1980年代に入ると、打撃不振や若手の台頭により、レギュラーの座を失う時期もあった。1983年には読売ジャイアンツに移籍し、主に代打や守備固めとしてプレー。1985年限りで現役を引退した。

現役引退後は、近鉄バファローズでスカウトとして長年活躍し、1996年から1999年まではチーフスカウトを務めた。その後は、近鉄、ソフトバンクで二軍監督を歴任。2008年にはソフトバンク二軍監督としてウエスタンリーグ優勝、ファーム日本一を達成した。フロント勤務、編成部長、編成育成部長などを経て、指導者、球団職員として野球界に貢献してきた。

近年では、滋賀ユナイテッドベースボールクラブのゼネラルマネージャーも務めるなど、その経験と知識を活かし、幅広い活躍を続けている。

選手時代

• - 近鉄バファローズ（1971年 - 1982年）

- 1975年：遊撃手レギュラーに定着、規定打席到達
- 1977年：全試合出場、打率.285、ベストナイン受賞
- 1979年：打率.281、11本塁打、ベストナイン受賞、日本シリーズで江夏の21球を経験

• - 読売ジャイアンツ（1983年 - 1985年）

- 主に代打、守備固めとして起用
- 1985年：現役引退

指導者、球団職員時代

• - 近鉄バファローズ：スカウト、チーフスカウト
• - 福岡ソフトバンクホークス：二軍監督、フロント、編成部長、編成育成部長など
• - 滋賀ユナイテッドベースボールクラブ：ゼネラルマネージャー

受賞歴

• - ベストナイン：2回（1977年、1979年）

その他

• - 1000試合出場
• - オールスターゲーム出場：2回（1977年、1980年）

石渡茂氏は、選手として、そして指導者、球団職員として、長年にわたりプロ野球界に貢献してきた人物である。その経験と実績は、日本の野球界に大きな影響を与えていると言えるだろう。 彼の野球人生は、多くの後進にとって貴重な学びとなるだろう。

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