砂漠の鬼将軍

映画『砂漠の鬼将軍』解説

『砂漠の鬼将軍』（原題: The Desert Fox: The Story of Rommel）は、1951年に公開されたアメリカの戦争映画です。ヘンリー・ハサウェイが監督を務め、ジェームズ・メイソンがエルヴィン・ロンメル元帥を演じました。本作は、第二次世界大戦中に北アフリカ戦線で連合軍を苦しめたロンメル、その異名である「砂漠の狐」として知られる彼の生涯を描いています。

映画の背景

この映画は、デズモンド・ヤング准将の手記『砂漠の狐ロンメル』を原作としています。ヤング自身も北アフリカ戦線でロンメルと戦い、捕虜となった経験を持つ人物であり、映画には本人役で出演しています。ロンメル夫人が制作顧問として参加し、夫の遺品が撮影に使用されるなど、リアリティを追求した作品となっています。

ストーリー

映画は、ロンメルの軍事的才能と、彼が置かれた複雑な状況を描き出します。北アフリカ戦線での目覚ましい活躍から、次第にナチス・ドイツの体制に疑問を抱き、ヒトラー暗殺計画に関与していく過程が描かれています。最後は、その関与が発覚し、悲劇的な最期を迎えることになります。

キャスト

エルヴィン・ロンメル: ジェームズ・メイソン
デズモンド・ヤング准将: デズモンド・ヤング
その他、セドリック・ハードウィックなどが出演

吹替版

NET版：1969年2月15日『土曜映画劇場』で初回放送
フジテレビ版：1975年6月27日『ゴールデン洋画劇場』で初回放送
PDDVD版：株式会社マックスターが制作

関連作品

ヘンリー・ハサウェイ監督は、本作の後にも北アフリカ戦線を舞台とした『ロンメル軍団を叩け』を制作しています。この作品にもロンメルが登場します。

映画が描くロンメルの姿

『砂漠の鬼将軍』は、単なる戦争映画としてだけでなく、一人の軍人の葛藤と苦悩を描いた人間ドラマとしての側面も持っています。ロンメルの軍事的才能、彼が抱いた理想、そして体制への失望と、その結果としての悲劇的な結末は、観る者に深い印象を与えます。

関連項目

エル・アラメインの戦い

外部リンク

砂漠の鬼将軍 - allcinema
砂漠の鬼将軍 - KINENOTE
The Desert Fox: The Story of Rommel - オールムービー（英語）
* The Desert Fox: The Story of Rommel - IMDb（英語）

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