砕石

砕石（さいせき）とは

砕石とは、天然の岩石をクラッシャー（破砕機）などの機械を用いて人工的に破砕した基礎資材のことです。英語では「Crushed stone」、ドイツ語では「Bruchstein」と表現されます。

骨材としての砕石

砕石は、モルタルやコンクリートの骨格を構成する材料である骨材として利用されます。骨材は、その製法によって天然骨材と人工骨材に大別されます。砕石は、岩石を人工的に破砕して製造されるため、人工骨材に分類されます。同様に岩石を破砕して製造される砕砂も人工骨材の一種です。

天然の砂や砂利は、河川や海岸などの自然環境で長い年月をかけて形成されるため、角が丸みを帯びているのが特徴です。一方、砕石や砕砂は、岩石を破砕機で人工的に砕いて製造されるため、角張った形状をしている点が異なります。

粒径による骨材の分類

骨材は、その粒径によって細骨材と粗骨材に分類されます。

細骨材：10mmのふるいを全て通過し、5mmのふるいを重量で85%以上通過する骨材。砂や砕砂が該当します。
粗骨材：5mmのふるいを重量で85%以上とどまる骨材。砂利や砕石が該当します。

このように、砕石は粗骨材としてコンクリートの強度や耐久性を高める役割を果たしています。

砕石の用途

砕石は、土木・建設工事における基礎資材として、様々な用途に利用されています。

道路の路盤材
コンクリートの骨材
鉄道のバラスト（道床）
建築物の基礎
造園材料

これらの用途において、砕石は構造物の安定性や排水性を確保するために重要な役割を担っています。

関連項目

砂利
砕砂
バラスト軌道
造園

外部リンク

（社）日本砕石協会

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