磐城利樹

磐城 利樹（いわき としき）

磐城利樹（いわき としき、1995年4月15日生まれ）は、日本のプロレスラーで、本名は板倉利樹（いたくら としき）です。プロレスの道を志した彼の背景、成長、苦悩、そして栄光の軌跡を振り返ります。

キャリアの始まり

小学生時代、彼は漫画「キン肉マン」に魅了され、その影響が後のプロレスに対する興味につながりました。中学時代にはテレビで新日本プロレスを視聴し、プロレスの魅力に取り憑かれます。高校に入学後はプロレスラーになる夢を抱いて柔道を始め、蝶野正洋の大ファンとして過ごしました。

好間高等学校に在学中、彼は蝶野と共にいわき市で行われたZERO1のチャリティー大会に参加し、その試合を観戦することで横山佳和に深く憧れるようになりました。彼は2014年3月にZERO1に入団し、プロレスラーとしての第一歩を踏み出します。

苦難の道

彼のプロレス生活は順風満帆ではありませんでした。練習生時代に左膝内側靭帯を損傷する大怪我を負い、復帰するまで厳しいリハビリを余儀なくされました。しかし、2015年5月5日、ZERO1後楽園ホール大会で近藤修司との一戦でデビューを果たし、同団体では橋本大地以来の新人となりました。この試合はもちろん、彼にとって重要なスタート地点となりました。

2015年9月23日、デビュー後初のタイトル戦ではKAMIKAZEと対戦し、相手の反則により初勝利を挙げ、NWA UNヘビー級王座を獲得。その後、10月11日の防衛戦でも見事に勝利を収め、彼の名は徐々に世間に知られるようになりました。

成長と挑戦

2016年1月、彼は横山佳和と共にタッグ戦を行い、KENSOから初勝利を収めます。さらに同年3月には横山からフィニッシュ技で勝利を収めており、着実に実力をつけていきました。お昼にはテレビ番組「マツコ会議」にも出演し、30分でチャレンジメニューを完食するという特技を見せ、話題を集めます。

2016年11月にはZERO1を退団し、フリーランスの道に進む決意を固めます。2017年にはご当地レスラー（仮）としても活動し、福島県白河市でのイベントに参加。地元いわき市のイベントでも熱いファイトを披露し、地元のファンからの支持を受けました。

新たな挑戦と復活

彼は2018年7月8日のイーグルプロレス大会で頸椎椎間板ヘルニアを患い、長期欠場を余儀なくされました。再起を図り、2019年には全日本プロレスいわき大会にも出場し、リングに復帰できることを喜びました。

2020年1月、ふるさと祭りで初めて東京ドームに立ち、同月18日には元師匠の菊地毅相手に観客を前に勝利を収めました。このような成功を経て、磐城利樹は着実に自身の地位を確立していきました。

近年の活動

2022年8月28日、道南リング五稜郭大会で再び負傷し、長期欠場を迎えましたが、2023年1月15日、イーグルプロレスにて復帰戦を行いついに復帰を果たしました。常磐ハワイアン落としを決めて勝利した彼の姿は、ファンの心に強い印象を残しました。

得意技と入場曲

彼の得意技には「常磐ハワイアン落とし」や「スパインバスター」、さらには「ラリアット」や「アバランシュホールド」などがあります。入場時の曲の変遷も彼の成長の証であり、初代はAFIの「The Days of the Phoenix」、その後は96猫の「Crimson stain」、現在は角田信朗の「よっしゃあ漢唄」などを使用しています。

磐城利樹は、これからのプロレス界でさらに輝く存在としての成長が期待される選手です。

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