磐城沖ガス田

磐城沖ガス田

磐城沖ガス田は、福島県双葉郡楢葉町の沖合、太平洋上に位置していたガス田です。1973年に発見され、2007年に採掘を終了しました。

概要

ガス田は海岸線から約40km沖合に位置し、1973年に帝国石油（現：INPEX）とエッソによって発見されました。1984年から商業生産が開始され、海上プラットフォームが1基設置されました。採掘された天然ガスは、海底パイプラインを通じて東京電力の広野火力発電所へと輸送され、発電燃料として利用されました。

ガス貯留層は、水深約2,000m地点の背斜構造を持つ第三紀層の砂岩層に存在していました。この地層に蓄積された天然ガスを、長年にわたり採掘していました。

2007年にガス田としての役割を終え、採掘は終了しました。その後、2010年には海上プラットフォームも解体され、ガス田としての物理的な構造物は全て撤去されました。

磐城沖ガス田の総生産量は、天然ガスが約56億立方メートル、コンデンセート（随伴する液体炭化水素）が約71,840キロリットルに達しました。これは、日本の天然ガス開発の歴史において重要な実績の一つとして記録されています。

詳細

発見: 1973年
商業生産開始: 1984年
採掘終了: 2007年
プラットフォーム解体: 2010年
総生産量:
天然ガス: 約56億立方メートル
コンデンセート: 約71,840キロリットル

関連施設

海上プラットフォーム: 1基（2010年解体）
* 海底パイプライン: 広野火力発電所へ接続

その他

磐城沖ガス田は、日本のエネルギー自給率向上に貢献したガス田の一つです。しかし、資源の枯渇により採掘は終了し、現在はその役割を終えています。福島県沖の海底資源開発の歴史を示す事例と言えるでしょう。

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