礁渓温泉

礁渓温泉は、台湾北東部の宜蘭県礁渓郷に位置する、台湾でも珍しい平野部に湧出する温泉です。鉄道やバスでのアクセスも容易で、多くの観光客が訪れます。

アクセス

鉄道：台湾鉄路管理局宜蘭線の礁渓駅で下車。
高速バス：礁渓転運站（礁渓バスターミナル）で下車。

礁渓駅を降りると、目の前に温泉街が広がります。温泉路や徳陽路一帯には、様々なホテルや旅館が立ち並び、日帰り温泉施設も充実しています。気軽に立ち寄れる足湯も温泉路に設置されており、散策の途中に気軽に温泉を楽しめます。

泉質

泉質は炭酸水素ナトリウム泉で、無色透明なのが特徴です。泉温は約55度、pH7.8で、炭酸イオンは約297ppm、ナトリウムイオンは約187ppm含まれています。肌触りが柔らかく、湯上りには肌がすべすべになると評判です。

温泉街

礁渓温泉の魅力は、駅からのアクセスの良さと、バラエティ豊かな温泉施設が充実していることです。ホテルや旅館だけでなく、手軽に利用できる公衆浴場や足湯も点在しています。温泉街を散策しながら、自分にぴったりの温泉を見つけるのも楽しいでしょう。

歴史

礁渓温泉の歴史は古く、18世紀後半に呉沙によって宜蘭が開墾された際に発見されたと言われています。日本統治時代には、日本人が楽園、圓山、西山という3つの温泉旅館を建設し、温泉街が形成されるきっかけとなりました。これらの旅館は、当時の面影を残しつつ、現在も営業を続けています。

2005年には、温泉街に「湯囲溝温泉公園」が整備されました。面積9,000平方メートルの広大な公園内には、男女別の公衆浴場、足湯、休憩所、温泉観察井戸などが設けられています。公園の設計は日本の企業に依頼され、洗練されたデザインが特徴です。公衆浴場を除き、これらの施設は無料で利用できます。

湯囲溝温泉公園は、温泉だけでなく、美しい庭園や休憩スペースも備わっており、老若男女問わず楽しめる憩いの場となっています。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

礁渓温泉は、その泉質の良さだけでなく、アクセスの良さ、温泉街の賑わい、そして歴史的な背景も魅力的な温泉地です。台湾を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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