礒部博昭

礒部博昭（いそべ ひろあき）は、1955年10月8日に生まれた日本の外交官です。山口県防府市出身で、1979年に東京外国語大学英米語学科を卒業後、外務省に入省しました。

外交官としてのキャリアは、経済協力局、外務大臣官房海外広報課、中南米局、在ルーマニア日本国大使館、在ベルギー日本国大使館など多岐にわたります。これらの勤務地での経験を通じて、国際関係や外交の実務に精通しました。

1994年12月には駐メキシコ大使館一等書記官、1996年1月には同大使館参事官に昇進。その後、1997年1月に外務省総合外交政策局総務課企画官、同年4月には国際社会協力部地球規模問題課企画官を歴任しました。

1997年6月には外務省大臣官房領事移住部邦人保護課長に就任し、邦人保護に関する重要な役割を担いました。1999年8月には経済協力局国際機構課長として、国際的な協力体制の構築に尽力しました。

2001年9月からは駐イタリア大使館参事官、2003年1月には同公使として、イタリアとの外交関係を深めました。2005年8月には駐シンガポール公使、2008年11月にはモントリオール総領事を務め、それぞれの地域における日本のプレゼンスを高めることに貢献しました。

2011年8月29日に外務省を退職した後、翌30日には日本貿易振興機構（ジェトロ）の理事に就任。機械・環境産業部、対日投資部、途上国貿易開発部を担当し、貿易振興と国際協力に携わりました。2013年9月30日にジェトロ理事を任期満了で退任しました。

2013年10月1日に外務省大臣官房付となり、同月11日にはパナマ駐箚特命全権大使に任命され、2016年までその任を務めました。2017年11月6日からは自治体国際化協会の参与として、地方自治体の国際交流を支援しています。

礒部氏の同期には、平松賢司（駐スペイン大使）、田良原政隆（元駐エルサルバドル大使）、北岡元（駐エストニア大使）、横井裕（駐中華人民共和国大使）など、多くの著名な外交官や政治家がいます。この同期の顔ぶれからも、礒部氏が外交官としていかに重要な役割を担ってきたかが伺えます。

礒部博昭氏は、その長年の外交官としての経験と幅広い知見を活かし、国際社会における日本のプレゼンス向上に貢献し続けています。

略歴

1955年：山口県防府市生まれ
1979年：東京外国語大学英米語学科卒業、外務省入省
1994年：駐メキシコ大使館一等書記官
1996年：駐メキシコ大使館参事官
1997年：外務省総合外交政策局総務課企画官、国際社会協力部地球規模問題課企画官、大臣官房領事移住部邦人保護課長
1999年：外務省経済協力局国際機構課長
2001年：駐イタリア大使館参事官
2003年：駐イタリア公使
2005年：駐シンガポール公使
2008年：モントリオール総領事
2011年：外務省退職、日本貿易振興機構理事
2013年：日本貿易振興機構理事退任、外務省大臣官房付、パナマ駐箚特命全権大使
* 2017年：自治体国際化協会参与

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