田良原政隆

田良原政隆について

田良原政隆（たらはら まさたか）は、1953年11月生まれの日本の外交官です。兵庫県西宮市出身で、灘中学校・高等学校を経て、1979年に京都大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。外交官としてのキャリアを積む一方で、退官後はシャンソン歌手としても活動するなど、多彩な才能を発揮しています。

外交官としての経歴

外務省入省後、田良原氏は英語研修のためオックスフォード大学に2年間留学しました。その後、オマーン、オランダ、クウェート、マレーシアなど、世界各地の日本大使館に勤務しました。これらの国々での勤務を通じて、国際感覚と外交手腕を磨きました。

1999年には外務省大臣官房儀典官兼宮内庁式部官に就任し、2000年には天皇皇后の欧州御訪問に公式随員として同行しました。この経験は、田良原氏にとって貴重なものとなり、外交官としての見識をさらに深める機会となりました。その後、大阪府国際交流監、2005年日本国際博覧会協会儀典次長、在カナダ日本国大使館公使兼国際民間航空機関日本政府代表部公使などを歴任し、多岐にわたる分野で活躍しました。

2009年にはエディンバラ総領事に就任し、2013年からはエルサルバドル駐箚特命全権大使として、日本とエルサルバドル間の外交関係の強化に尽力しました。エルサルバドル大使としては、両国間の相互理解と友好関係の促進に大きく貢献しました。

退官後の活動

64歳で外交官を退官した後、田良原氏は清水たかしという芸名でシャンソン歌手としての新たなキャリアをスタートさせました。外交官としての経験を活かし、国際的な舞台でシャンソンを歌い、多くの人々に感動を与えています。

受章歴

田良原氏は、外交官としての功績が認められ、以下の勲章を受章しています。

オランダ王国オラニエ・ナッソー勲章（2000年）
スウェーデン王国北極星勲章（2000年）
ノルウェー王国功労勲章（2003年）

これらの勲章は、田良原氏の国際社会への貢献を称えるものです。

同期入省者

田良原氏と同期で外務省に入省した人物の中には、以下のような方がいます。

平松賢司（駐スペイン大使）
北岡元（駐エストニア大使）
横井裕（駐中華人民共和国大使）
花谷卓治（退官、元駐モロッコ大使）
伊原純一（駐フランス大使）
山口壯（衆議院議員）
大江博（駐イタリア大使）
宮川眞喜雄（国家安全保障局国家安全保障参与）
廣木重之（駐スウェーデン大使）
長谷川晋（八戸学院大学客員教授、八戸学院短期大学客員教授）
小林弘裕（駐ニュージーランド大使）
堀江良一（駐エリトリア大使）
西岡淳（帝京大学教授）
小川正史（KDDI顧問）
礒部博昭（駐パナマ大使）
西村篤子（大成建設取締役、国際石油開発帝石社外取締役）
羽田浩二（駐フィリピン大使）
* 大澤勉（駐カメルーン大使）

これらの同期入省者も、各分野で活躍しており、田良原氏と同じく日本の外交を支える重要な役割を担っています。

まとめ

田良原政隆は、外交官として長年にわたり国際社会で活躍し、退官後もシャンソン歌手として新たな道を切り開いています。彼の多彩な才能と、国際社会への貢献は、多くの人々にとって刺激となるでしょう。

もう一度検索