祐綏神社

祐綏神社（ゆうすいじんじゃ）

祐綏神社は、山口県周南市にある神社で、徳山藩初代藩主・毛利就隆公と9代藩主・毛利元蕃公を御祭神としています。江戸時代後期から明治時代初期にかけて各地で建立された、藩祖を祀る神社の一つです。

歴史

元々は現在の周南市徳山動物園の中央部に位置していました。社号は、「神道明辨」の一節「護神祐以綏萬民（神の助けを以て万民を安んず）」に由来します。

文化8年（1811年）には、徳山藩の家臣一同の願いにより、毛利家の霊社として初代藩主・毛利就隆公を祀り創建されました。しかし、明治時代に入り、当主・毛利元功公が東京へ移住した際、御神霊も東京へと遷されました。

明治7年（1874年）に、旧藩士たちが神社建立の認可を得て再建され、「祐綏神社」と改称されました。明治31年（1898年）には郷社に、大正4年（1915年）には県社に昇格し、9代藩主・毛利元蕃公も御祭神に加えられました。

昭和20年（1945年）7月26日、徳山大空襲により社殿は焼失しましたが、昭和35年（1960年）11月に毛利家からの寄付を受け、旧毛利邸内の御霊社に再建されました。

現在では、毎年4月3日に例祭が執り行われています。

周辺情報

神社の周辺には、以下の施設があります。

周南市徳山動物園
周南市文化会館

これらの施設と祐綏神社は、いずれも旧徳山城の城域跡に位置しています。境内には、「徳山藩開府250年」と「徳山改称250年」を記念する石碑が建てられています。

祐綏神社は、徳山藩の歴史と文化を今に伝える貴重な場所です。周南市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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