神々の黄昏 (ALI PROJECTのアルバム)

ALI PROJECTの3枚目のストリングスアルバム『神々の黄昏』は、2005年12月7日に徳間ジャパンコミュニケーションズからリリースされました。宝野アリカと片倉三起也による独特な音楽性が、ストリングスアレンジによって新たな魅力を放っています。

アルバムタイトルは、リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』の最終章である『神々の黄昏（ラグナロク）』から取られており、その壮大で終末的なイメージがアルバム全体を覆っています。

収録曲は、過去の楽曲をストリングスアレンジしたものが中心ですが、新曲も含まれています。各楽曲には、クラシック音楽からの引用が散りばめられており、ALI PROJECTならではの耽美的な世界観をより一層深めています。

収録曲は以下の通りです。

1. Visconti Chic (instrumental)
リヒャルト・ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ 第1幕への前奏曲』が引用されています。
2. 病める薔薇 (Strings Arrange)
アルバム『Aristocracy』からのアレンジ。
3. アンジェ・ノワールの祭戯 (Strings Arrange)
アルバム『幻想庭園』からのアレンジ。
4. 百合と夜鶯
5. 彼と彼女の聖夜 (Strings Arrange)
アルバム『星と月のソナタ』からのアレンジ。
6. 蜜薔薇庭園
宝野アリカのウェブサイトのBBSと同名。アニメ『マリア様がみてる』のエンディングテーマ「Sonata Blue」のボーカルバージョン。
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』が引用されています。
7. 月光夜 (Strings Arrange)
アルバム『Noblerot』からのアレンジ。
8. 神の雪
エルネスト・レクオーナの『サン・フランシスコ・エル・グランデ』が引用されています。
9. Vanitas (instrumental)
ミハイル・グリンカの『Barcarolle in G major』が引用されています。
10. マリーゴールド・ガーデン (Albéniz)
アナログ盤「フラワーチャイルド」のC/W。
ケイト・グリーナウェイの『Marigold Garden』が元になっています。
11. JE TE VEUX (Erik Satie)
エリック・サティの楽曲のカバー。

参加ミュージシャン

全作詞：宝野アリカ
全作曲：片倉三起也
編曲：[平野義久]、斉藤聡(M5,M7,M10)、渡辺剛(M9)
ボーカル：宝野アリカ
ストリングス：Gekko String Orchestra
コンサートマスター：渡辺剛
* ピアノ：細田真子

『神々の黄昏』は、ALI PROJECTの音楽性を深く掘り下げた作品であり、クラシック音楽の要素を取り入れながら、独自の耽美的な世界を構築しています。ストリングスアレンジによって、既存の楽曲に新たな命が吹き込まれ、聴く者を魅了します。

もう一度検索