神仏霊場巡拝の道

神仏霊場巡拝の道の概要

神仏霊場巡拝の道（しんぶつれいじょうじゅんぱいのみち）は、伊勢神宮と近畿地方の152の社寺を巡る霊場です。この道は、宗教学者の山折哲雄によって提唱されたもので、明治維新以前の神仏同座や神仏和合の精神の回復を目的としています。

歴史的背景

この霊場は、2008年3月2日に設立された神仏霊場会に基づいています。設立当初は125の社寺からスタートし、初代会長には東大寺の長老・森本公誠が選ばれました。以降、社寺の数は増え続け、同年9月8日には伊勢神宮にて発足奉告式典が行われました。この一連の活動は、近畿地方が中心となり、地域の文化や宗教的伝統を掘り起こす試みでもあります。

2018年の新加盟

さらに、2018年9月8日には丹生川上神社下社と元興寺が新たに加わり、総数は152の社寺となりました。これにより、霊場巡拝の道はより多様な宗教的体験を提供できるようになりました。訪れる人々は、これらの社寺を巡ることで、歴史や文化、そして精神的な豊かさを感じることができます。

朱印帳について

霊場巡拝の際、参拝者には公式の朱印帳が提供されており、価格は2700円（令和5年現在）です。しかし、すべての社寺で朱印帳が取り扱われているわけではなく、特に起点である伊勢神宮では朱印帳の頒布が行われていません。以前は内宮近くの神宮会館でも頒布されていましたが、現在はその取り扱いが終了しました。

加えて、2018年の新たな社寺の加盟に伴い、旧式の朱印帳だけでは不足が生じました。そのため、新たに加わった社寺では、朱印を用意する代わりに書置きの紙が提供されています。現在の朱印帳には、すでに社寺名が記載されており、参拝者は訪れた記念として朱印を集めることができます。

霊場巡拝の意義

この神仏霊場巡拝によって、訪問者は心の平安や心の直感を得ることができるでしょう。霊場を巡ることで、単なる観光地としてだけでなく、深い精神的体験をもたらす貴重な旅が楽しめます。神社や寺院を参拝することは、過去の文化や歴史を感じることだけでなく、現代においても神聖な瞬間を体験し、内面的な成長を促す重要な行為ともなります。

関連情報

霊場巡拝は、田中恆清氏（石清水八幡宮宮司、霊場会会長）や、巡礼に関心を持つ人々に支持されています。また、日本の神社や寺院のリストとも関連深く、多くの人にとって意義深い旅の場となっています。さらに、関連文献に目を通すことで、より深く神仏霊場巡拝の意義や歴史を理解することが可能です。

この神仏霊場巡拝の道は、ひとりひとりが自身の心に向き合う大切な機会を提供してくれるのです。

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