神奈川県の土地区画整理事業一覧

神奈川県における土地区画整理事業

神奈川県内では、これまで数多くの土地区画整理事業が実施され、都市の基盤整備や良好な市街地の形成に大きく貢献してきました。これらの事業は、無秩序な市街化を抑制し、道路や公園といった公共施設の整備を進めながら、宅地の利用増進を図ることを目的としています。県内の土地区画整理事業は、市町村や組合、個人、あるいは県によって様々な主体が施行し、地域の特性や目的に応じたまちづくりが進められています。

県内主要都市における主な事業を以下に示します。

横浜市・川崎市

横浜市と川崎市においては、それぞれ独自のリストが参照されています。

相模原市

相模原市では、相模原都市計画事業として、以下のような事業が行われてきました。相模原都市建設区画整理事業をはじめ、相模大野駅周辺、下溝中丸、相原下九沢、田尻石橋、当麻宿地区などで事業が実施されています。特に麻溝台・新磯野第一整備地区では、かつて農地が広がっていたエリアが、相模原愛川インターチェンジの開通を契機に産業団地や新たな住宅地の創出を目指して現在も事業が進められています。一方で、市街化の進展により事業が中止された南相模原第5地区のような事例もあります。また、川尻大島界には、コピオ相模原インターショッピングセンターが開発されました。

藤沢市

藤沢市も県内で多くの土地区画整理事業が行われた地域です。茅ヶ崎市と連携した湘南ライフタウン（茅ヶ崎都市計画事業堤地区、藤沢市西部）、藤沢都市計画渋谷の里、辻堂駅前、辻堂神台一丁目（個人施行、平成17年～平成21年）、遠藤打越（組合施行、平成19年～平成23年）、菖蒲沢境（組合施行、平成4年～平成21年）、渡内東（平成17年～平成20年）、渡内北部といった事業があります。さらに、神奈川県が施行した柄沢特定土地区画整理事業（昭和61年～平成23年）や、市が施行した北部第二（三地区）土地区画整理事業（平成3年～平成32年完了予定）など、多様な主体による事業が進められてきました。

平塚市

平塚市では、五領ケ台特定土地区画整理事業（東京急行電鉄による湘南めぐみが丘開発）や、組合施行による真田特定土地区画整理事業（平成6年～平成21年）が実施されました。近年では、ツインシティ大神地区土地区画整理事業が平成27年から進められています。

横須賀市

横須賀市では、吉井池田土地区画整理事業や、組合施行による池上土地区画整理事業（平成4年～平成22年）が行われました。

海老名市

海老名市では、海老名駅西口土地区画整理事業（平成24年～平成28年）により、ららぽーと海老名やグレーシアタワーズ海老名などが建設され、駅周辺の景観が大きく変化しました。柏ケ谷土地区画整理促進区域も指定されています。海老名運動公園周辺地区では、海老名インターチェンジへの近接性を活かした産業団地創出を目指し、現在も事業が進行中です。このほか、星谷土地区画整理事業、上今泉土地区画整理事業（相鉄不動産による上今泉住宅地、昭和47年～51年）、浜田土地区画整理事業（相鉄不動産による浜田住宅地、昭和53年～55年）、杉久保北部土地区画整理事業（相鉄不動産による南えびな杉久保住宅地、昭和56年～59年）、上今泉第二土地区画整理事業（相鉄不動産による上今泉住宅地、昭和57年～59年）、かしわ台土地区画整理事業（相鉄不動産によるかしわ台住宅地、昭和58年～60年）など、多くの住宅地開発を目的とした事業が実施されました。

厚木市

厚木市では、下依知特定土地区画整理事業、厚木愛名砂口第一特定土地区画整理事業、神奈川県が施行した森の里特定土地区画整理事業などが行われました。また、組合施行による船子土地区画整理事業（1980年～1985年）、厚木インター南土地区画整理事業（1980年～1992年）、林土地区画整理事業（1989年～2005年）なども実施されています。

大和市

大和市では、下鶴間山谷北土地区画整理事業（個人施行、平成19年～平成20年）、下鶴間松の久保土地区画整理事業（組合施行、平成20年～平成23年）、大和市が施行した渋谷南部土地区画整理事業（平成5年～平成23年）などがあります。渋谷土地区画整理も行われました。さらに、相鉄不動産による鹿島土地区画整理事業（瀬谷・深見住宅地、昭和41年～44年）や久田土地区画整理事業（南瀬谷住宅地、昭和44年～48年）といった住宅地関連の事業も実施されています。

綾瀬市

綾瀬市では、深谷中央特定土地区画整理事業が行われました。また、市が施行した早川城山特定土地区画整理事業（早川城山住宅地、相鉄綾瀬）や、相鉄不動産による上土棚中村土地区画整理事業（長後上土棚住宅地、平成7年～10年）などがあります。

伊勢原市

伊勢原市では、串橋、成瀬第一、東高森、東大竹、比々多第一といった特定土地区画整理事業が進められました。

秦野市

秦野市では、秦野駅周辺の整備を目指した事業や、今泉台特定土地区画整理事業、西大竹特定土地区画整理事業などが神奈川県によって行われました。

南足柄市

南足柄市では、神奈川県が施行したまま下怒田特定土地区画整理事業（平成5年～平成22年）、岩原特定土地区画整理事業、飯沢土地区画整理事業（平成1年～平成23年）、福泉・弘西寺特定土地区画整理事業など、複数の事業が実施されました。

小田原市

小田原市では、神奈川県が施行した下曽我特定土地区画整理事業、久野特定土地区画整理事業、東千代特定土地区画整理事業、東富水特定土地区画整理事業、豊川特定土地区画整理事業のほか、組合施行による小船森土地区画整理事業（平成6年～平成22年）などが行われています。

その他

上記以外にも、開成町南部土地区画整理事業（組合施行、平成19年～平成26年）、寒川町寒川駅北口土地区画整理事業（町施行、平成4年～平成22年。茅ヶ崎市にも同名の事業がある）、中井町中井第4土地区画整理事業（組合施行、1987年～1991年）、田奈土地区画整理事業、茅ヶ崎市香川・下寺尾特定土地区画整理事業（相鉄湘南みづき）などが実施されました。

これらの事業を通じて、神奈川県内の各地域は、計画的な市街地形成や交通利便性の向上、良好な住環境の整備といった都市開発の目標を着実に実現してきました。

参考文献として、『市街地再開発 2009』（全国市街地再開発協会）や『月刊区画整理』（街づくり区画整理協会）などが挙げられます。また、神奈川県内のまちづくり関連事項としては、神奈川県の再開発の一覧も参照されることがあります。

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