海老名駅

海老名駅

海老名駅は、神奈川県海老名市に位置する、小[[田急電鉄]]、相模鉄道（相鉄）、東日本旅客鉄道（JR東日本）の3社が乗り入れる駅です。各社の路線が交わる重要なターミナル駅として機能しており、周辺地域の発展を支えています。

概要

海老名駅は、1941年11月25日に神中鉄道（現在の相模鉄道）が、小田原急行電鉄（現在の小[[田急電鉄]]）との乗り入れを開始した際に、両社の共同駅として開業しました。当時の乗り換えは徒歩連絡であったため、利便性の向上が求められていました。そこで神中鉄道は小田急線への乗り入れを決定し、新線を建設して海老名駅が開設されました。

当初、小田急の列車は停車せず、神中鉄道の列車のみが停車していました。1943年4月1日には、戦時統制下で両社が東急の支配下に入ったことを機に、小田急の列車も停車するようになりました。その後、1973年には駅周辺の再開発に伴い、駅が現在地に移転しました。

JRの海老名駅は、1987年3月21日に国鉄相模線の駅として開業しました。駅設置費用は海老名市が負担しました。JRの駅は、小田急・相鉄の駅とは約200メートル離れており、乗り換えには少し距離があります。

乗り入れ路線

海老名駅には、以下の3路線が乗り入れています。

小[[田急電鉄]]：小田原線（駅番号: OH 32）
相模鉄道：相鉄本線（駅番号: SO18）
JR東日本：相模線

小田急線には、一部の特急「ロマンスカー」も停車します。相鉄本線では、当駅が終点となる列車も設定されています。

歴史

神中鉄道（相模鉄道）

1926年5月12日：神中鉄道の二俣川駅 - 厚木駅間が開業。
1941年11月25日：小田急線への乗り入れ開始に伴い、海老名駅が開業。
1943年4月1日：神中鉄道が相模鉄道と合併し、相鉄神中線（現・相鉄本線）となる。
1973年12月21日：駅を現在地に移転。
1995年3月19日：自動改札機を設置。
2007年3月18日：ICカード「PASMO」が利用可能となる。
2023年3月25日：北口に新たな改札と駅前広場を新設。
2026年度：新駅舎完成予定、ホームドア使用開始予定。

小田原急行鉄道（小[[田急電鉄]]）

1927年4月1日：小田原急行鉄道により小田原線が全線開業。
1943年4月1日：海老名駅の旅客営業を開始。
1972年12月18日：全ての急行が停車するようになる。
1973年12月21日：駅を現在地に移転。
2004年12月11日：快速急行、区間準急の停車駅となる。
2007年3月18日：ICカード「PASMO」が利用可能となる。
2016年3月26日：一部のロマンスカーが停車するようになる。
2024年11月28日：下りホームに特急車両対応のホームドアが使用開始。

相模鉄道（国鉄・JR東日本）

1931年4月29日：相模鉄道により厚木駅 - 橋本駅間が延伸開業。
1944年6月1日：相模鉄道相模線が国有化され、運輸通信省鉄道総局管轄の相模線となる。
1987年3月21日：国鉄の駅として海老名駅が開業。
2001年11月18日：ICカード「Suica」が利用可能となる。
2006年11月16日：自動改札化完了。
2011年3月：駅舎リニューアル工事完成（バリアフリー化）。

駅名の由来

駅名は所在地の自治体名「海老名」に由来します。「海老名」の由来には諸説あります。

駅構造

小[[田急電鉄]]

島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有しています。駅長所在駅であり、相模大野管区海老名管内として周辺の駅を管理しています。特急ロマンスカーを含め、すべての定期列車が停車し、緩急接続や特急の通過待ち合わせが行われます。日中時間帯には全ての列車が当駅で緩急接続を行います。

駅の改良工事により、駅施設はバリアフリー化され、エレベーターやエスカレーターが設置されています。また、2010年8月20日には駅構内に「小[[田急マルシェ]]海老名」がオープンしました。

相模鉄道

頭端式ホーム1面2線を有する地上駅で、駅舎は小[[田急電鉄]]のホームに隣接しています。改札口は南側頭端部1か所のみです。相模鉄道の海老名管区として、当駅から相模大塚駅までを管理しています。駅改良工事により、出口が1号車側にも設置されるほか、橋上駅舎となる予定です。

ホームの拡幅工事や自動放送の更新も行われ、利便性が向上しています。バリアフリー施設としてエスカレーターやエレベーターが整備されています。

JR東日本

島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有しています。相模線単独の駅としては最も新しい駅です。ホームと駅舎は小田急・相鉄のホームから離れており、自由通路で連絡しています。

駅舎にはみどりの窓口や自動券売機、自動改札機が設置されています。バリアフリー化として、エレベーターも設置されました。

海老名駅自由通路整備事業

駅の混雑緩和と利便性向上のため、海老名市、小[[田急電鉄]]、相模鉄道の3者で自由通路の整備事業が行われました。2010年に完成した自由通路は、幅が拡幅され、コンコースが増築されました。また、中央改札口の新設やホームのかさ上げ、屋根の改修なども実施されました。

2015年には、JR海老名駅までの新自由通路が整備され、動く歩道や蓄電池内蔵太陽光発電システム、LED照明などが設置されました。

利用状況

小[[田急電鉄]]：2023年度の1日平均乗降人員は132,467人で、小田急線全70駅中6位。
相模鉄道：2023年度の1日平均乗降人員は107,473人で、相鉄線全27駅中2位。
JR東日本：2023年度の1日平均乗車人員は13,786人で、相模線内3位。

各社とも、再開発事業の進捗により利用客が増加しています。特に小田急では、2021年4月に「ロマンスカーミュージアム」が開業したことで、更なる利用者の増加が見込まれています。

駅周辺

海老名駅周辺は、商業施設や文化施設が集積するエリアとして発展しています。駅東口には「ビナウォーク」をはじめとする複合商業施設や、マルイファミリー海老名、イオン海老名店などが立地しています。また、駅周辺には高層マンションが建ち並んでいます。

駅西口は、再開発事業によって「ららぽーと海老名」などの大規模商業施設が整備され、新たな街並みが形成されています。小田急とJRの駅舎間には、海老名電車基地や海老名市文化会館、ロマンスカーミュージアムなどの施設もあります。

再開発事業

海老名駅周辺では、複数の再開発事業が進行しています。

相鉄駅：北口改札の設置と駅舎再整備、広場整備が行われます。
西口エリア：大規模商業施設「ららぽーと海老名」を中心に、商業・業務・住宅の複合施設が整備されます。
小田急とJRの駅舎間エリア：住宅、オフィス、商業施設などが整備される「ViNA GARDENS」プロジェクトが進められています。

バス路線

海老名駅周辺には、複数のバス路線が運行しています。神奈川中央交通や相鉄バス、コミュニティバスなどが利用可能です。また、高速バスターミナル「BUSTLE海老名」も開設されています。

その他

海老名駅東口には、企業送迎ターミナル「e-cat」があります。
小田急の車両搬出入時には、相鉄線を経由して当駅が使用されることがあります。

相鉄線と小田急線の相互乗り入れ構想

以前、相鉄線の駅から小[[田急小田原線]]本厚木駅への乗り入れ構想が議論されましたが、車両や運転保安設備の互換性がないなど、課題が多く、実現には至っていません。

隣の駅

小[[田急電鉄]]

小田原線
相模大野駅 - 海老名駅 - 本厚木駅
座間駅 - 海老名駅 - 厚木駅

相模鉄道

相鉄本線
大和駅 - 海老名駅
かしわ台駅 -（相模国分信号所） - 海老名駅

JR東日本

相模線
厚木駅 - 海老名駅 - 入谷駅

脚注

注釈

出典

利用状況に関する資料

関連項目

外部リンク

小[[田急電鉄]] 海老名駅
相模鉄道 海老名駅
駅の情報（海老名駅）：JR東日本

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