学力向上進学重点校

学力向上進学重点校（神奈川県）

学力向上進学重点校とは、神奈川県教育委員会が、大学進学指導の充実と進学実績の向上に重点を置いて指定する県立高等学校のことです。

概要

神奈川県では、2007年に10校、2010年に8校が学力向上進学重点校に指定されました。2013年には、これら18校が再指定を受け、中でも横浜翠嵐高校と湘南高校は「アドバンス校」として、他の指定校を牽引する役割を担うこととなりました。

2015年度末で一旦指定が終了し、2016年度には新たに17校が「エントリー校」として選ばれました。これらのエントリー校の中から、2018年度に以下の基準に基づき、改めて学力向上進学重点校が指定されることになりました。

選定基準（2018年度）

1. 主体的・協同的な学びを促す教科指導を展開し、高いレベルの能力育成のために達成すべき学力水準を示すこと。
2. 県教育委員会が実施する生徒学力調査の結果に基づき、高い学力が身についていること。
3. 生徒の7割以上が、在学期間中に英検2級相当以上の高い英語力を取得していること。
4. 全国規模の大会への参加など、学校の教育活動全体を通じて豊かな人間性や社会性を育み、成果を上げていること。
5. 難関大学への現役進学において高い実績を上げていること。

2017年10月、県教育委員会は上記の選定基準に基づき、横浜翠嵐高校と湘南高校を先行して学力向上進学重点校に指定しました。続いて2018年3月30日には、柏陽高校と厚木高校が追加指定され、同年4月1日から上記4校による新制度がスタートしました（2021年3月31日までの3年間）。残りの13校は、引き続きエントリー校として活動を継続しました。

2018年6月12日には、2019年度入試において、学力向上進学重点校の4校と、平塚江南高校、希望ケ丘高校、横須賀高校の自己表現（特色）検査を、学校独自の作成問題ではなく、「共通問題」と「共通選択問題」を用いて実施することが発表されました。

さらに、2018年7月12日の記者発表において、神奈川県教育委員会は2020年度入学者選抜から、学力向上進学重点校4校と全ての学力向上進学重点校エントリー校において、共通問題と共通選択問題を用いた特色検査（自己表現検査）を実施することを発表しました。

2020年12月23日の記者発表では、上記4校に加え、川和高校を2021年度から学力向上進学重点校に追加指定することが発表されました。残りのエントリー校と横浜国際高校は、2021年度以降もエントリー校として活動することになりました。

2023年10月26日の記者発表で、神奈川県教育委員会は上記5校に加えて、横浜緑ケ丘高校、多摩高校、小田原高校を2024年度から学力向上進学重点校に追加指定し、エントリー校は2024年4月に改めて指定すると発表しました。上記8校の重点校は2027年度までの指定となります。

指定校一覧

2007年指定（2015年度まで）
横浜翠嵐高校（2013年、アドバンス校）
光陵高校
柏陽高校
横浜国際高校（指定当初は外語短期大学付属高校）
多摩高校
横須賀高校
鎌倉高校
湘南高校（2013年、アドバンス校）
平塚江南高校
小田原高校
2010年指定（2015年度まで）
川和高校
希望ケ丘高校
横浜緑ケ丘高校
追浜高校
秦野高校
厚木高校
大和高校
相模原高校
2018年度再指定（2021年度時点の指定校）
横浜翠嵐高校
湘南高校
柏陽高校
厚木高校
2021年度追加指定（2021年度時点の指定校）
川和高校
2021年度時点のエントリー校
横浜平沼高校
横浜緑ケ丘高校
光陵高校
希望ケ丘高校
多摩高校
横須賀高校
平塚江南高校
鎌倉高校
小田原高校
茅ケ崎北陵高校
相模原高校
大和高校
横浜国際高校
2024年度追加指定
横浜緑ケ丘高校
多摩高校
小田原高校
2024年度時点のエントリー校
横浜平沼高校
光陵高校
希望ケ丘高校
横須賀高校
平塚江南高校
鎌倉高校
茅ケ崎北陵高校
相模原高校
大和高校
横浜国際高校

関連項目

進学指導重点校（東京都）
進学指導特別推進校（東京都）
進学指導推進校（東京都）
進学指導重点校（千葉県）
* 進学指導重点推進校（埼玉県)

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