神奈川県立横浜清陵高等学校

神奈川県立横浜清陵高等学校

神奈川県横浜市南区に位置する神奈川県立横浜清陵高等学校は、県立高校再編計画により、清水ケ丘高等学校と大岡高等学校を統合して誕生しました。単位制普通科を設置し、生徒一人ひとりの進路実現を支援する教育を行っています。

学校の概要

横浜清陵高等学校は、キャリア教育に重点を置いた高校として創設され、インターンシップの実施や特色科目と呼ばれる必修科目を設置するなど、生徒の進路実現に向けた教育に力を入れています。初代校長には民間出身の石川裕二氏を迎え、その後も民間出身の校長を積極的に採用しています。生徒の主体性を重視する校風で、生徒会活動や学校行事、学校説明会なども生徒が主体となって運営しています。単位制を採用しているため、生徒は時間割を自ら作成し、学校側は生徒に対して「自己責任・自己選択」を常に求めています。

沿革

• - 2004年（平成16年）：神奈川県立清水ケ丘高等学校と神奈川県立大岡高等学校の再編統合により、神奈川県立横浜清陵総合高等学校が開校。
• - 2017年（平成29年）4月：総合学科を単位制の普通科に改編し、神奈川県立横浜清陵高等学校に校名変更。
• - 2019年（平成31年／令和元年）3月：総合学科を閉科。
• - 2025年（令和7年）1月24日：第97回選抜高校野球大会の21世紀枠で選出され、春夏通じて初の甲子園出場。

校舎

旧清水ケ丘高校の校地と校舎をそのまま使用し、新棟のみが清陵総合高校として建設されました。校舎はコの字型の5階建て（一部3階建て）で、新棟には240名収容可能な多目的室や福祉実習室、2部屋のコンピューター教室が設置されています。

特色

取り組み

• - インターンシップの導入：従来の神奈川県募集のインターンシップに加え、独自に様々な企業や機関と連携し、インターンシップを実施。インターンシップは単位認定もされます。
• - 時間割：単位制のため、生徒が自ら時間割を作成。
• - 校外活動の単位認定：実用英語検定、日商文書、初級シスアドなどの技能審査や、インターンシップ、ボランティア活動などの成果を単位として認定。
• - 選択科目：自然科学、ロボット入門、情報処理、写真表現、茶道、世界の旅、ハングル、中国語、社会福祉基礎、介護、マネーライフ、スキー・キャンプ、トレーニング理論など、多彩な科目を設置。
• - 生徒主体の学校説明会：中学生向けの学校説明会は生徒主体で運営され、教員はほとんど関与しないという特徴的な取り組みを行っています。

科目

• - 産業社会と人間：1年次の必修科目。社会人講話や事業所見学を通して自己理解を深め、将来の職業選択に備える授業。PowerPointを使った発表も行います。
• - コミュニケーション：2年次の必修科目。インタビュー実習を柱とし、コミュニケーション能力を養います。
• - 視点：2年次の必修科目。小論文の書き方を学び、仕事をする上での様々な視点について考えます。3年次の探求活動への準備も行います。
• - 探求：3年次の必修科目。生徒が自ら設定したテーマに基づいて調査や成果物作成を行います。最終的には論文提出と成果発表を行います。

教育目標

• - 夢に向かってチャレンジする力を育てる。
• - 社会の変化に対応し、時代を切り拓く力を育てる。
• - 自ら課題を発見し、主体的に解決する力を育てる。

スクールライフ

• - 校舎内は外履きのまま移動できる一足制を採用。靴箱スペースはラウンジとして利用されています。
• - SHR（ショートホームルーム）は昼休みに実施。単位制のため、生徒の時間割が異なるため効率を重視しています。
• - 自転車・バイク通学は原則禁止ですが、遠方在住の生徒は許可を得れば最寄駅までの利用が可能です。
• - 修学旅行先は、過去にシンガポール、沖縄、オーストラリア、韓国、台湾、マレーシアなどを訪問。近年は長崎、大分、沖縄などが選ばれています。

アクセス

• - 京急線南太田駅：徒歩12分
• - 横浜市営地下鉄ブルーライン吉野町駅：徒歩17分

著名な出身者

• - 斉藤由貴（女優、旧・神奈川県立清水ケ丘高等学校）
• - 立山由香里（女子ラグビーユニオン選手、7人制女子日本代表）

関連項目

• - 神奈川県高等学校一覧
• - 日本の総合学科設置高等学校一覧
• - 県立高校改革推進計画

外部リンク

• - 神奈川県立横浜清陵高等学校

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