神宮寺 (徳島県つるぎ町)

神宮寺について

神宮寺（じんぐうじ）は、徳島県美馬郡つるぎ町にある真言宗御室派の寺院で、山号は龍頭山、院号は医王福院です。本尊は薬師如来であり、新四国曼荼羅霊場の69番札所、また阿波西国三十三観音霊場の8番札所でもあります。

歴史

この寺院は、724年に忌部神宮寺として美馬町中鳥に創建されたとの伝承が残っています。その後、17世紀中頃に当時の西地へ移転し、1754年に火災の影響で現在の位置へ再建立されました。このように、神宮寺は歴史の中で何度も移転を余儀なくされたものの、地域住民にとっては大切な信仰の場所として今日まで続いています。

境内には特に美しい牡丹が咲いており、その中でも「楊貴妃」と名付けられた品種が特に有名です。また、薬師堂の裏手には樹齢約70年の牡丹が植えられており、季節になるとその華やかな花を楽しむことができます。

文化財

神宮寺は、つるぎ町指定の有形文化財にも指定されています。特に、1977年に指定された大師堂は、宝暦初期（1742年-1753年）に建てられたもので、つるぎ町内の寺社建築の中では最も古いものとされています。このような文化財は、神宮寺の歴史や伝統が今もなお息づいていることを物語っています。

御利益

神宮寺では、薬師如来を本尊としており、病気平癒や健康祈願を象徴しています。多くの参拝者が、心身の癒しや健康を求めて訪れます。そのため、特に薬に関わる扁桃を授けられることも人気の一因とされています。

交通アクセス

神宮寺へのアクセスは非常に便利です。徳島自動車道の美馬インターチェンジから車で約15分の距離にあり、周囲の自然を楽しみながら訪れることができます。

神宮寺はその歴史、文化、そして美しい風景が融合した場所であり、訪れる人々に深い感銘を与えてくれることでしょう。観光スポットとして欠かせない存在です。

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