神山閏次

神山閏次（かみやま じゅんじ）

神山閏次（1870年11月7日 - 1943年3月8日）は、明治から昭和にかけての内務・農商務官僚であり、官選群馬県知事、錦鶏間祗候を務めた人物です。

生涯

熊本県出身。熊本藩士・神山譲の長男として生まれ、第一高等学校を経て、1895年（明治28年）に帝国大学法科大学政治学科を卒業しました。同年11月には文官高等試験行政科試験に合格し、内務省に入省、県治局に配属されました。

1896年（明治29年）5月、青森県参事官に就任。その後、司法大臣秘書官兼司法省参事官、衆議院書記官兼内務省参事官、農商務大臣秘書官兼衆議院書記官兼農商務省参事官、農商務省水産局長など、数々の要職を歴任しました。

1908年（明治41年）8月には群馬県知事に就任。1910年（明治43年）には前橋市で関東東北各府県が参加する共進会が開催されました。1912年（明治45年）3月、知事を休職し、同年12月には鉄道院理事に就任。しかし、1913年（大正2年）3月17日に依願免本官となり退官しました。

退官後は実業界に転身し、露領水産組合長、海外興業株式会社社長などを務めました。1918年（大正7年）6月21日には、長年の功績が認められ錦鶏間祗候に任じられました。墓所は多磨霊園にあります。

栄典

1910年（明治43年）12月26日 - 勲三等瑞宝章
1912年（明治45年）3月1日 - 従四位
1940年（昭和15年）8月15日 - 紀元二千六百年祝典記念章

著作・訳書

『小楼清風記』（1937年）
ステーリン著『彼得大帝の面影』（訳、1904年）

親族

妻：神山正（男爵足立正声の長女）

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
* 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

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