神戸丸 (四国フェリー・2代)

神戸丸（こうべまる）についての詳細

神戸丸は、四国フェリーが運航していたフェリーで、1982年に竣工した2代目の船です。この船は讃岐造船鉄工所で建造され、初代の神戸丸の代替として就航しました。1991年には「第一神戸丸」と改名され、その後新たに登場した神戸丸（3代）が登場することにより引退しました。

主な経歴と転用

引退後、神戸丸は海外に売却され、韓国では「CAR FERRY CHEJU NO.2」として使用されました。その後1993年にDONG YANG EXPRESS FERRYに売却され、こちらでも「DONG YANG EXPRESS FERRY NO.6」として航行していました。

2000年にはインドネシア海軍に取得され、同年の5月から11月にかけて、韓国のDae Sun Shipbuilding & Engineeringで輸送艦に改装される工事が行われました。この改装によって、機関砲が搭載され、ヘリコプターの甲板も追加されました。そして、2000年11月10日には「KRI Tanjung Kambani（971）」という名称で正式に就役しました。船名は、南東スラウェシ州のペレン島に由来しています。

設計と性能

神戸丸は、輸送艦に改造された後にはいくつかの武装が追加されました。具体的には、20ミリと35ミリの連装機関砲が搭載され、ヘリコプターの運用が可能な甲板も設けられました。乗員は119名で、兵員460名や貨物の搭載が可能で、最大速力は13ノットです。この条件で15日間の作戦行動が行え、車両の場合はダンプカー38台、トラック45台、およびワゴン車65台が積載可能です。また、短時間の使用では最大1500名の兵員と23.6トンの貨物も搭載できます。

事故・インシデント

歴史の中で、神戸丸にはいくつかの事故がありました。特に1986年5月11日の事故が挙げられます。この日、神戸丸は高松港に向けて神戸港を出港する際、引船と衝突するという事故を起こしました。この衝突は、引船の居眠り運航によって発生し、神戸丸は右舷側に損傷を負いました。ただし、引船自体には大きな損傷はありませんでした。この事故からは、十分に注意が必要であること、出航時には信号を確実に送ることが重要であるという教訓が得られました。

神戸丸は、利用されていた時期に多くの経験を積み、その後も様々な形でしっかりと歴史に名を刻んでいます。

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