神戸運輸監理部

神戸運輸監理部：兵庫県の運輸行政を支える機関

神戸運輸監理部は、国土交通省の地方支分部局として、兵庫県における運輸・交通行政の中核を担う重要な機関です。神戸市に所在し、海事行政と陸運行政の両部門を管轄しています。

組織と管轄

2002年の組織改編により、それまで別々に存在していた海運関係と陸運関係の組織が統合され、神戸運輸監理部が誕生しました。この経緯から、海事行政（海運、船舶、船員に関する業務）に関しては地方運輸局と同等の権限を持ちますが、陸運行政（鉄道、自動車、観光に関する業務）については近畿運輸局の下部組織として機能しています。そのため、陸運部門は「兵庫陸運部」と呼ばれ、区別されています。

神戸運輸監理部は、大きく分けて海事部門と陸運部門（兵庫陸運部）から構成されています。

海事部門

神戸市中央区に本庁舎を置き、以下の業務を管轄しています。

海事政策の企画立案と実施
海上交通の安全確保
船舶検査
船員の育成と資格管理
港湾行政
その他、海事に関する広範な業務

海事部門には、総務企画部、海事振興部、海上安全環境部など複数の部署があり、それぞれが専門的な業務を担当しています。また、姫路市に姫路海事事務所を置いて、姫路市、相生市、赤穂市、たつの市、揖保郡、赤穂郡を管轄しています。

兵庫陸運部

神戸市東灘区に所在し、兵庫県東部地域（神戸市、尼崎市、明石市など）の陸運行政を管轄しています。主な業務は以下のとおりです。

自動車登録
自動車検査
運転免許
道路交通安全対策
* その他、陸運に関する業務

兵庫陸運部は、輸送部門、監査部門、整備部門などから構成され、効率的な行政運営に努めています。また、姫路市には姫路自動車検査登録事務所があり、兵庫県西部・北部地域を管轄しています。

ナンバープレート交付

神戸運輸監理部と姫路支所は、自動車のナンバープレート交付業務も担っています。神戸ナンバーと姫路ナンバーは、それぞれ管轄区域内で交付されます。1964年までは、兵庫県全域で「兵」ナンバーが使用されていましたが、その後、神戸ナンバーと姫路ナンバーに分割されました。

歴史

神戸運輸監理部の歴史は古く、1878年（明治11年）に神戸郵政局の出張所として西洋形船舶の検査試験事務を開始したことに遡ります。その後、神戸海運局を経て、1984年（昭和59年）には神戸海運監理部となり、2002年（平成14年）に現在の神戸運輸監理部へと組織改編されました。長い歴史の中で、兵庫県の運輸行政を支え、発展に貢献してきました。

まとめ

神戸運輸監理部は、海事行政と陸運行政の両面から兵庫県の運輸行政を支える重要な機関です。今後も、安全で円滑な交通システムの維持・向上に貢献していくことが期待されます。

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