神明通り

会津若松市の主要道路：神明通りと中央通り

福島県会津若松市を東西に走る神明通りと、その北側に位置する中央通りは、市街地の重要な幹線道路です。この記事では、これらの道路の概要、歴史、近年の状況、そして地域社会との関わりについて詳しく解説します。

概要

神明通りは、国道118号、121号、401号の一部を構成し、活気ある商店街として知られています。一方、中央通りは、スーパーマーケットやレストランなどの商業施設が立ち並び、市民の生活を支える役割を果たしています。

神明通りは全長341m、片側1車線で幅員22m。中央通りは全長1181m、片側2車線で幅員20mです。両通りとも電線の共同溝が整備され、歩行者にとっても安全で快適な空間が提供されています。また、会津若松市の交通バリアフリー整備事業の特定経路にも指定されており、誰もが利用しやすい道路となっています。神明通りでは、季節ごとにベンチが設置されたり、美しいイルミネーションが施されたりと、地域住民や観光客に親しまれる空間となっています。

歴史

神明通りの開通と発展

神明通りの歴史は、1942年（昭和17年）の若松市都市計画に遡ります。疎開道路として計画されたこの通りは、興徳寺の移転を伴う大規模な工事でした。第二次世界大戦の影響を受けながらも、1946年（昭和21年）に開通。通り名は、近隣の神明神社に由来します。開通後、神明通りは闇市を経て、昭和30年代には会津若松市の中心的な商店街へと発展しました。

1953年（昭和28年）には舗装工事が開始され、1956年（昭和31年）には会津若松市初の道路信号機が設置されました。これは東北地方初とも言われています。同年から翌年にかけては、ネオンアーチやアーケードが設けられ、商店街としての魅力がさらに向上しました。1961年（昭和36年）には大善デパート、1963年（昭和38年）には若松デパート（後の中合会津店）、1971年（昭和46年）には長崎屋といった大型店が相次いで開店し、神明通りの賑わいを牽引しました。

中央通りの計画と完成

中央通りの整備は、1967年（昭和42年）に始まった大町区画整理事業の一環として計画されました。会津若松駅と神明通り、会津若松市役所を結ぶ大町通りの交通混雑を緩和する目的で、国道49号若松バイパスと並行して事業が進められました。1978年（昭和53年）に開通した中央通りは、市街地の交通状況を大きく改善しました。区画整理事業では、道路整備に加えて公園の整備も行われましたが、墓地や住宅の移転も伴うものでした。

近年の状況

1993年（平成5年）には国道121号、1995年（平成7年）には国道118号の経路が神明通りと中央通りに変更されました。しかし、郊外にスーパーマーケットやコンビニエンスストアが増加したことで、神明通りを含む中心市街地の店舗は厳しい状況に置かれています。2015年（平成27年）には神明通りのアーケードが新築されることが決定し、解体工事を経て、2016年（平成28年）に完成しました。

地域との関わり

会津まつり

神明通りと中央通りは、会津若松市で毎年9月に行われる会津まつりの主要な会場となっています。特に、会津藩校行列の経路となっており、多くの観光客や地域住民で賑わいます。

街なかテナントミックス事業

中合会津店の閉店後、戦略的中心市街地賑わい再生事業（街なかテナントミックス事業）が実施され、中合や会津サティに入居していたテナントを神明通り地域などに誘致する取り組みが行われています。また、テナント誘致だけでなく、中心市街地の環境整備も計画されています。

まとめ

神明通りと中央通りは、会津若松市の歴史と文化を象徴する重要な道路です。商店街としての賑わいを維持し、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的な場所となるよう、今後も様々な取り組みが期待されます。

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