神田桃子

神田桃子について

神田桃子（かんだ ももこ、1986年9月24日生まれ）は、日本の元プロボクサーであり、特に女子アトム級の分野で注目を浴びた選手です。出身は大阪府大阪市で、ボクシングの道を志すきっかけは母の勧めからでした。彼女は16歳のころにボクシングジムに通い始め、若い頃からその才能を磨いていきました。

来歴

2006年5月にJWBCのプロライセンスを取得し、その年の6月には上京して山木ジムに所属しました。デビュー戦では勝利を収め、徐々に実力を発揮していきました。しかし、2007年には山木ジムを離脱し、不安定な時期が訪れます。メキシコでの修行を経て復帰戦に挑むも、厳しい結果が続きましたが、彼女は挫けることなく努力を続けました。

2009年には地元のハラダボクシングジムに入会し、プロテスト同期の井岡一翔とともに活動しましたが、何度も試合での壁にぶつかります。それでも、2011年に井岡ジムに移籍してからは初の勝利を手にし、勢いを取り戻します。そして2014年には東京・小岩の勝又ジムに所属し、復帰戦を成功させ、ABCO女子アトム級コンチネンタル王座を獲得するなど、着実に成果を上げていきました。

その後、初防衛戦にも成功し、さらには後楽園ホールでの試合でも圧倒的なパフォーマンスを見せました。しかし、挑戦を続ける中で、WBA女子世界ライトミニマム級王者宮尾綾香との試合で敗戦を喫し、思わぬ壁に直面します。また、OPBF女子東洋太平洋アトム級王座の初防衛戦で敗北したことをきっかけに、引退を決意します。しかし、2017年には現役復帰を果たし、新たな挑戦を求め再びボクシングのリングに立ちました。

最後の挑戦と引退

2019年に寝屋川石田ボクシングクラブに移籍し、再スタートを切るも、試合の結果は厳しいものが続きました。2020年には日本女子アトム級王座決定戦に挑むものの、結果は振るわず、これを最後に引退を発表しました。彼女のプロボクシング戦績は25戦で、10勝（4KO）、13敗、2分というものでした。

獲得したタイトル

神田桃子は女子ボクシング界に身を置く中で、ABCO女子アトム級コンチネンタル王座、そして第2代OPBF女子東洋太平洋アトム級王座といったタイトルを獲得しました。彼女の努力と情熱は、多くのファンに感動を与え、女子ボクシングの可能性を広げる一助となりました。

彼女の歩んできた道は、決して平坦ではなかったものの、逆境を乗り越えたその姿勢は、今も多くの人々に勇気と希望を提供しています。ボクシング界での彼女の功績は、決して忘れられることはないでしょう。

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