神道寺 (新潟市)

神道寺

概要と地理

神道寺（かんどうじ）は、新潟県新潟市中央区に位置する町字です。現在の行政地名は神道寺一丁目から神道寺三丁目までとなり、全域で住居表示が実施され、郵便番号は950-0983です。

この地域は、新潟市の中心部、信濃川下流の右岸にあたり、広大な鳥屋野潟の北部に面しています。そのルーツは、江戸時代から明治時代初期にかけて存在した「神道寺新田」という新田開発によって生まれた集落の一部にあります。神道寺という名称は、明治22年（1889年）から大字として、そして昭和53年（1978年）からは町名としても用いられています。

特に昭和30年代後半以降、この地域は都市化の影響を強く受け、人口が急速に増加しました。これに伴い、商社をはじめとする様々な企業がこの地に拠点を構えるようになり、住宅地と商業・業務機能が混在する現在の姿へと発展していきました。

周辺は多くの町字と境を接しており、北は米山、東は鐙西、紫竹山に続いています。南東には神道寺南、南西は桜木町、女池南、女池東と隣接し、西側は和合町、堀之内南と接しています。

歴史

神道寺の土地が開発された歴史は古く、江戸時代の寛永14年（1637年）に発行された開発許可免状の中に、「神道地山新田」としてその名が確認されています。これは、この地が計画的な新田開発によって成立したことを物語っています。

近代に入り、神道寺は行政区域の変遷をたどります。明治22年（1889年）には周辺村と合併し女池村の大字となり、明治34年（1901年）には鳥屋野村の大字へ移行しました。その後、昭和18年（1943年）5月3日には新潟市に編入され、新潟市の大字となります。そして、平成19年（2007年）4月1日の新潟市政令指定都市移行に伴い、中央区に属する大字となりました。

町域の変遷

神道寺の町域からは、近年になっていくつかの新しい町字が分かれて誕生しており、平成に入ってからの分立が特筆されます。

平成16年（2004年）9月6日には、「神道寺南（かんどうじみなみ）」が神道寺の一部から分かれて新設されました。また、平成12年（2000年）11月6日には「桜木町（さくらぎちょう）」が分立しています。桜木町という名称は、近隣にある鳥屋野潟沿いの桜並木にちなんで名付けられたものです。

交通と生活環境

神道寺地域は、充実した交通網によって利便性が高められています。地域内または近接して、主要な幹線道路である国道8号線（新潟バイパス）が通っており、桜木インターチェンジが利用可能です。

さらに、新潟県道164号白山停車場女池線（通称：和合線）や、新潟市道紫竹山鳥屋野線（通称：紫鳥線）といった市内の主要道路も周辺を通っています。

教育面では、市立小・中学校の学区指定がありますが、神道寺の1丁目から3丁目に居住する児童は、申請を行うことで新潟市立紫竹山小学校へ就学できる区域とされています。

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