祥山寺

祥山寺（しょうざんじ）

祥山寺は、東京都新宿区にある臨済宗系の単立寺院です。1595年（文禄4年）に璧英宗趙（へきえいそうちょう）によって開山されました。当初は現在の千代田区麹町に位置していましたが、1634年（寛永11年）に現在の新宿区に移転しました。

歴史

祥山寺の旧所在地は「南伊賀町87番地」という地名で、この地名が示すように、江戸幕府に仕えた伊賀衆の居住地でした。祥山寺は伊賀衆の菩提寺としての役割を担っており、そのため「忍者の寺」という別名で知られています。かつては、臨済宗大徳寺派の総本山である大徳寺の直属寺院として、格式の高い寺院でした。

墓地

境内には、伊賀衆の関係者の他に、儒学者の高島文鳳（たかしまぶんぽう）や、尺八琴古流の家元である初代黒沢琴古（くろさわきんこ）の墓がありました。なお、黒沢琴古の墓は後に多磨霊園4区1-23に改葬されています。

アクセス

公共交通機関を利用して祥山寺へアクセスする場合、以下の駅が便利です。

東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」3番出口より徒歩約4分
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷駅」より徒歩約11分

参考資料

新宿区立図書館 編『四谷南寺町界隈（新宿区立図書館資料室紀要5）』新宿区立図書館、1971年

関連項目

臨済宗
大徳寺
伊賀衆
高島文鳳
黒沢琴古

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