禁煙推進議員連盟

禁煙推進議員連盟について

禁煙推進議員連盟（きんえんすいしんぎいんれんめい）は、2002年3月に設立され、国会議員による超党派の集まりとして受動喫煙防止を主題とした活動を行っています。設立当初は綿貫民輔氏が会長を務め、小宮山洋子氏や武見敬三氏が事務局長を担い、64名の議員で構成されていました。開始直後から議員連盟は、受動喫煙に関する問題への対策を講じ、その後メンバーの増加により、100名以上の議員が参加する大規模な団体へと成長しました。

この議員連盟は、国会での質疑を通じて受動喫煙問題を取り上げ、世界保健機関の枠組みに沿ったたばこ規制の実現に向けて貢献してきました。特に、前首相の森喜朗氏は前立腺がんを患いながらも議員連盟に加わっており、その活動はより多くの注目を集めています。また、がん医療に関する訴えを行った山本孝史氏も創設メンバーとして知られています。

小宮山洋子氏が政界を引退した後は活動は若干低迷しましたが、2014年には表題を「東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙防止法を実現する議員連盟」と改め、新たな目的を持って活動を再開しました。これにより、オリンピックに向けた受動喫煙防止法の制定を目指し、強制力を伴う法律の導入を目指しました。

2018年には改正健康増進法が成立しましたが、喫煙を許可される飲食店の基準が緩和されるなど、当初の意図とは異なる内容であったことが議論の対象となりました。このため、議員連盟は再度名称を変更し、「国際基準のタバコ対策を推進する議員連盟」となり、WHOのタバコ規制枠組みに準拠した強固な規制を目指して情報交換や法案作成を進行中です。

活動方針

g議員連盟の設立から3年以内に、公共の屋内空間を禁煙または完全分煙とする法律の制定を目指します。この目的を達成するため、WHOやFCTC事務局をはじめとした国際機関や国内の関係省庁、地方自治体と積極的に意見を交わします。得られた情報のもとで、衆参両院の法制局と協力し、各政党の合意を得て法案の成立を目指しています。

また、この法律を周知し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを参加するすべての人が健康的に楽しむことができる「スモークフリー大会」とすることが目標です。これを通じて、東京大会の持続可能な健康的レガシーを築くことを重視しています。

所属議員

議員連盟の役員には、自由民主党の尾辻秀久氏や副会長に武見敬三氏、長妻昭氏（立憲民主党）、小池晃氏（日本共産党）、福島瑞穂氏（社会民主党）などがいます。事務局長は松沢成文氏（日本維新の会）が務めています。加えて、議員連盟には多様な政党から多数の議員が参加しています。

議員連盟の活動は、今後も受動喫煙問題への意識が高まる中で、さらに増していくことが期待されています。国民の健康を守るため、そして未来の健康な社会を構築するために、禁煙推進議員連盟の活動は続いていくでしょう。

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