福井市企業局

福井市上下水道局について

福井市上下水道局（ふくいしじょうげすいどうきょく）は、福井県福井市を営業範囲とする公営の水道事業者です。当地域において、水の供給や下水処理の役割を担い、その運営が重要視されています。2020年4月には従来の都市ガス事業を別会社に譲渡し、さらに2024年4月には現在の名称へと改称しました。

水道事業の概要

福井市上下水道局は、福井市内のほとんどの上水道及び簡易水道、下水道、そして集落排水を運営しています。特に、持ち込みし尿処理の業務も担当しており、地域の水環境の改善に貢献しています。このほか、福井臨海工業地帯や九頭竜川右岸部における工業用水道事業は、福井県が担当しています。

歴史の歩み

福井市の水道事業は1924年9月に始まりました。1935年には福井市水道部が設立され、第二次世界大戦後の復興を経て1949年には独立した福井市水道局が誕生しました。さらに、1968年には企業局が設立され、そこで水道局が統合されました。2020年には下水道部が合併され、より一体的な運営が行われるようになりました。

ガス事業の変遷

福井市企業局には、もともとガス部も存在しました。これは福井県内で唯一の公営ガス事業者として機能していましたが、2006年に都市ガス事業が譲渡され、その後、経営環境の悪化や人口減少、オール電化住宅の普及の影響を受け、2018年にはガス事業を民営化する方針が決定しました。福井市は、関西電力が主導する企業グループにガス事業を譲渡し、2020年に民営化を完了しました。

事業所の現状

現在の福井市上下水道局は福井市大手三丁目13番1号に位置し、その庁舎内には多くの専門部署があります。例えば、上下水道経営部、上下水道サービス課、浄水管理事務所などが存在し、各部署で効率的なサービスを提供しています。また、水道記念館や技術研修センターも運営しており、水道事業の歴史や最新技術の学びの場となっています。

おわりに

福井市上下水道局は、地域の水と排水に関する重要な役割を担い、長年の歴史を持つ公営事業者として地域住民に密着したサービスを提供しています。今後も、持続可能な水環境の実現に向けた取り組みが求められています。

もう一度検索