福井県立若狭東高等学校

福井県立若狭東高等学校

福井県小浜市金屋に位置する福井県立若狭東高等学校は、地域に根ざした教育を展開する公立高等学校です。通称は「農林」や「東高」、「とんこう」などと呼ばれ、地元住民に親しまれています。

歴史

1920年（大正9年）、遠敷郡立遠敷農林学校として開校した本校は、1923年（大正12年）に福井県に移管されました。その後、幾度かの改編を経て、1948年（昭和23年）には福井県立遠敷高等学校となり、1949年（昭和24年）には福井県立小浜高等学校と合併して福井県立若狭高等学校の分校となりました。1958年（昭和33年）に独立し、福井県立若狭農林高等学校と改称。1987年（昭和62年）には普通科と工業科を設置し、現在の校名である福井県立若狭東高等学校となりました。2013年（平成25年）には学科再編を行い、専門学科のみの総合産業高校となりました。

学科

若狭東高校には、生徒の多様な進路希望に応えるため、複数の学科が設置されています。生活創造科、地域創造科（食農創造コース、地域開発コース）、電気・機械科（電子機械コース、電気コース）、ビジネス情報科（経営コース、情報コース）の4つの学科があり、それぞれのコースで専門的な知識と技術を習得できます。特にビジネス情報科は2020年度・2021年度入学生からコース制を導入しています。

部活動

本校の部活動は盛んで、特にラグビー部は全国高等学校ラグビーフットボール大会に32回（2020年11月時点）出場しており、県内最多を誇ります。近年は、福井県立若狭高等学校と互角の戦いを繰り広げ、好敵手として知られています。2020年11月に行われた花園予選決勝では、若狭東高校が5連覇を達成し、県内における強さを改めて示しました。ラグビー部以外にも、ソフトテニス、バレーボール、陸上競技、ウエイトリフティング、卓球、バスケットボール、テニス、バドミントン、レスリング、ボート、弓道などの運動部と、吹奏楽、放送、JRC、茶華道、書道、栽培研究、生活研究、工業研究、国際交流活動、商業研究、地域研究などの文化部があります。

著名な卒業生・教職員

本校は、多くの著名な卒業生を輩出しています。政治家の中川平太夫氏、高瀬重二郎氏、辻一彦氏、村上利夫氏、山口良治氏（ラグビー日本代表、京都市立伏見工業高等学校ラグビー部監督）などがその代表です。山口良治氏は、人気ドラマ「スクール☆ウォーズ」の主人公のモデルとしても知られています。他にも、山口治太郎氏、森下裕氏、朽木英次氏、坂田佳子氏、野利のり太氏、ウェルザード氏、荒木さやか氏、奥村隼也氏、宮本和幸氏、堀卓馬氏、岩村雄太氏など、各界で活躍する卒業生が数多くいます。

教職員にも、考古学者の入江文敏氏や政治家の神谷宗幣氏、作曲家の岩村雄太氏など、著名な人物がいます。

アクセス

JR小浜線東小浜駅から徒歩約15分、舞鶴若狭自動車道小浜ICから車で約5分の場所に位置しています。交通の便も良好で、通学にも便利です。

まとめ

福井県立若狭東高等学校は、長い歴史と伝統を誇り、地域社会に貢献する人材育成に力を入れている学校です。多様な学科、活発な部活動、そして著名な卒業生と教職員の存在は、本校の教育の質の高さを示しています。今後も地域社会の期待に応え、更なる発展が期待されます。

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