福井県道110号北野松岡線

福井県道110号北野松岡線：あわら市と永平寺町を結ぶ生命線

福井県道110号北野松岡線は、福井県あわら市北野を起点とし、吉田郡永平寺町松岡春日を終点とする一般県道です。この路線は、あわら市の国道8号と永平寺町の国道416号を結ぶ重要な役割を担っており、特に永平寺町からは石川県や富山県方面へのアクセスにおいて、非常に重要なルートとなっています。

路線史と変更点

2019年4月1日、国道8号旧道の指定解除に伴い、大きな変化がありました。それまでは、国道8号旧道との交点である前谷交差点が起点でしたが、国道8号現道（福井バイパス）との交点である北野交差点に変更されました。これに伴い、路線の名称も中川松岡線から北野松岡線へと変更され、起点が西に移動しました。また、芦原温泉停車場中川線の終点も北野交差点に変更され、福井県道123号芦原温泉停車場北野線へと改編されています。この変更により、道路ネットワークの再編が図られ、より効率的な交通の流れが実現しています。

道路状況と交通量

北野松岡線は、全線片側1車線の比較的走りやすい道路です。しかし、その交通量は、この地域の他の県道と比べてやや多く、地域住民にとって重要な生活道路であることがわかります。あわら市の農村部、坂井市の山岳地帯、そして永平寺町の市街地と、変化に富んだ沿線風景も特徴です。渋滞が頻繁に発生するほどではありませんが、利用者の多い時間帯には注意が必要です。

2010年には、起点付近にバイパス道路が開通しました。このバイパスは、国道8号との交差点（当時は前谷交差点）から約700mの区間を整備したもので、右折専用レーンの設置なども行われています。これにより、狭隘区間の解消だけでなく、国道8号とのスムーズな接続にも貢献し、交通の円滑化に繋がっています。

接続路線と沿線施設

北野松岡線は、多くの主要道路と接続しています。起点である北野交差点では、福井県道123号芦原温泉停車場北野線と国道8号（福井バイパス）に接続。その他、福井県道272号金津丸岡線、福井県道10号丸岡川西線、福井県道17号勝山丸岡線、福井県道112号栃神谷鳴鹿森田線、国道416号、福井県道113号稲津松岡線など、地域を網羅する道路網を形成しています。

沿線には、福井県総合グリーンセンター、福井大学松岡キャンパス（医学部）、福井大学医学部附属病院、九頭竜川（五松橋）、えちぜん鉄道勝山永平寺線松岡駅、永平寺町役場などの重要な施設が点在しています。また、北陸自動車道女形谷PAへのアクセスも容易です。丸岡町川上～丸岡町女形谷間の福井県道10号丸岡川西線との重複区間沿いには、ぷらっとパークが整備されており、北陸自動車道下り線（新潟方面）の施設を容易に利用できます。

まとめ

福井県道110号北野松岡線は、単なる道路ではなく、地域社会を支える重要なインフラです。交通量の多さ、沿線の施設、そして国道8号と国道416号を繋ぐ役割など、その重要性は計り知れません。今後も、地域の交通状況の変化に合わせて、適切な維持管理と整備が行われていくことが期待されます。

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