福井県道130号河内熊川線

福井県道130号河内熊川線：若狭町の険しい山道

福井県道130号河内熊川線は、福井県三方上中郡若狭町を東西に横断する一般県道です。起点となる若狭町河内から終点の熊川宿まで、のどかな山里と歴史を感じさせる集落を縫うように走っています。

温泉と歴史の町並みを繋ぐ道

この路線は、沿線に魅力的なスポットを数多く有しています。まず、起点付近には「河内温泉」があり、日帰り入浴客や観光客で賑わっています。温泉から少し進むと、かつては若狭町森林公園がありましたが、現在では河内川ダム建設事業のため閉鎖されています。

そして、終点付近には「熊川宿」という歴史的な町並みが残る集落があります。江戸時代からの商家や町屋が立ち並び、当時の面影を色濃く残す景観は、多くの観光客を魅了しています。国道303号と交わる終点付近では、この歴史的な町並みを間近に感じることができます。

険道としての側面

しかし、この県道は、その美しい景観とは裏腹に、険しい道としても知られています。終点の熊川付近を除けば、ほぼ全線にわたって離合困難な狭路が続きます。道幅が狭く、対向車とのすれ違いには細心の注意が必要です。一定の間隔で離合場所が設けられていますが、ガードレールやカーブミラーは整備されておらず、まさに険道と言えるでしょう。

冬季は、河内温泉より先では除雪が行われません。積雪の状況によっては通行が困難となるため、冬期の通行には十分な注意が必要です。スタッドレスタイヤの装着や、路面状況の確認が不可欠です。

ダム建設と付け替え工事

河内川では、2012年12月から河内川ダムの建設工事が始まりました。このダムの完成によって、現道の相当区間がダム湖に水没することになるため、現在、付け替え工事が並行して進められています。将来的には、現在の険しい道筋とは異なるルートが整備される見込みです。

まとめ

福井県道130号河内熊川線は、温泉、歴史的な町並み、そして険しい山道という、様々な要素が混在した魅力的な路線です。ドライブを楽しむ際には、その美しい景観と同時に、道幅の狭さや路面状況にも注意を払う必要があります。特に冬季の通行には、万全の準備が不可欠です。安全運転を心がけ、若狭町の自然と歴史を満喫してください。

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